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磁場(本多劇場 12/23 14:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

『HEAD'S UP!!』の倉持裕が脚本で、
同じくユウヒさんが出るというので、観ました。

『HEAD'S UP!!』はすごくよくできたエンタメだったけど、
こちらは小劇場らしい作品で、
倉持さんの守備範囲の幅広さに驚き。

登場人物一人ひとりについていろいろ考えてちゃう
(その後どうしたかな、この前はどうだったんだろう、等々)
っていうのは同じで、やっぱりすごく上手いんだと思う。


そいでもって、めちゃくちゃ怖い話なんですよーー。

新進の脚本家が映画脚本執筆のためにホテルのスイートをあてがってもらって、
監督やプロデューサーと打ち合わせしたりするんですが、
ホテル代をはじめ、映画全体のスポンサーである大企業の会長さんが、
最初は善意っぽく、でもだんだんネチネチと、口出してくるわけです。
会長の意向を勝手に汲む秘書との関係性とか、
(会長にボコボコに殴られても秘書を続けている)
知られたくない過去まで調べて脅迫するとか、

観ながら怖くて怖くて、やめーてーー
と心の中で叫んでました。

大なり小なり、こういうことってあるじゃないですか。
組織の中で、一番力のある人をみんなで持ち上げて、
勝手に推測して勝手に自粛したり、
で、力のある人は孤独になり、もっと力を発揮しようとして、
誰も楽しくない状況になっちゃう。

せっかく面白く作られたものを、自分のセンスが悪いからって、
「一人よがりだ」ってケチつけて、超つまらないものにしちゃったり、さーー。


最終的にはどんでん返しで、ものすごく悲劇的な終わり方をします。
脱力…


パンフによると、実際にあったことを、
ちょっと誇張したり、ちょっと大人しく書いたりした、とのこと。
えー、これよりもっと怖いことがあったのー?!

こういうことは「巻き込まれる」とか「ひっぱられる」とか、
紐とか布のイメージなんだけど、
それを「磁場」っていうのが面白い。

会長役の竹中直人が、怖すぎて怖すぎて。

ユウヒさんはその愛人で、売れない女優。
ややダサい服で、一見どっちの味方かわからない感じなんだけど、
実は慈愛に満ちていて、それとなく主人公を助けようとする。
宝塚の元男役に、慈愛って大事よね。
でも「売れない」のはちょっと似合わなかったな、風格がありすぎるんだもん(笑)


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本の感想 [ヅカってなんだ?的記事]

あけましておめでとうございます。

1年前は、ふみかちゃんが退団して、ぽかあーーーーーんとしていました。
その後、どうなるかと思っていましたが。

ふみかちゃんは芸能活動を始め、羊たちの同窓会もあり。

自分も、宝塚はアウェーな場所になってしまったけど、
ちょこちょこ観劇しては、感想を書きたくなって今に至る、と。

「余生」をぼちぼち生きられたらと思います(笑)。


で、ふと振り返ったら、記事にしてない文章がありました。

退団公演でムラに何往復もしていたとき、
飛行機や新幹線の中で、せっかくだから、
読んでなかった宝塚本を読んでたんですよね。

昔は、宝塚研究の本を片っ端から読んでいたんですが
(そのときの感想一覧→http://www009.upp.so-net.ne.jp/ft2/koutenteki-zukafun/library.html
96期裁判でどんどん醒めていったため、
「ブラック企業に経営のコツとか聞いても、意味ねーわ(怒)」
と思って、途中から一切読んでいなかったという(苦笑)。

とりあえず読んだ5冊の感想をここに載せておきます。

-----------------

○ヅカメン! おとうちゃんたちの宝塚 / 宮津大蔵(廣済堂出版 2014)

ルンパさんの御夫君が書いた小説。
中学生でも読めるような、わかりやすいお話しでありつつ、
複数の人物がバラバラに登場するのに、それぞれ関連しあっていて、
最後はフィナーレで全員が登場する、とても気の利いた作りです。

宝塚を支える生徒監、プロデューサー、大道具さんといった男性のほか、
生徒のお兄さんやお父さんも含めて、
男性の立場から宝塚を描くことで、
戸惑いつつも宝塚への愛情が湧いていく様子が、イキイキと伝わってきます。

サンバさんという名前で登場する上級生男役さん(もちろんルンパさんがモデル)、
ちょっとだけ、ふみかちゃんと重なったりもしました(/_;)
こんな伴侶を見つけてくださるなら、喜ばしいことです(/_;)
(本の感想と関係ない 笑)



○宝塚百年を超えて 植田紳爾に聞く / 川崎賢子(国書刊行会 2014)

紳爾に賢子が聞き書きした本。
いやー、これはマジ面白い!!

これまでの著書では語られていなかった話も、
聞かれると答えちゃうってことで、
白井鉄造との確執!! 山村家への婿入り、等々
初出エピソード多数です。

北条秀司に師事したというようなことも、
詳しい経緯とともに、当時の演劇事情がよくわかります。

宝塚での実際の現場の
昔と今の変化などもそれなりに語られているので、
紳爾ファン(っているのか 笑)以外にももちろん面白いです。

宝塚文化をどうとらえるか、今後どうあるべきか、というような部分では、
賢子がガンガンに突っ込んで聞いても、
全然答えになっていない部分もあったりして、それはそれで(^_^;)

賢子には、ほかの先生方にも是非聞き書きをしていただきたいです。
(渡辺武夫はキムシンがインタビューしてましたが、本にはならないのかな?)

ちなみに、例の裁判については、
「個人情報保護で生徒の家庭の事情がわからなくなったからだ」
と紳爾が答えていて、
「そりゃ違うだろー!」と読みながら全力で突っ込んだら、
賢子がビシっと反論してくれていました。



○元・宝塚総支配人が語る「タカラヅカ」の経営戦略 / 森下 信雄(角川書店 2015)

「どうして再演が多くなったんだろう、どうしてあんまりショーやらないんだろう」
「どうして大劇場と東京の間の休みが短くなったんだろう」
と疑問に思っていたことの大半が、
「コストがかかるから」「儲からないから」だと明言されていて、
おおぅ……、となりました。

しかもそのきっかけ的なものが、国鉄民営化だというから興味深い。
バブル前じゃないですか。
経済は長いスパンで見ないといけないのですね。

悠長な少女歌劇が、不況の時代、どうやって儲けを出すか。
けっこう赤裸々で面白く、また切なくなります。
はーあ。



○宝塚歌劇 〈なつかしさ〉でつながる少女たち / 永井咲季(平凡社 2015)

卒論をまとめたものだそうで、
自分の卒論を考えると穴に入りたくなります。

「なつかしい」という用語が、現在のノスタルジックな意味だけでなく、
「慕わしい」という意味で使われていること(宝塚だけではなく、時代的に)
に着目したことがとても面白いです。

現在、宝塚が生き残っているのはノスタルジックな性質からではないか
と思うので、そこをもっと掘り下げてほしかったです。



○宝塚ファンから読み解く 超高関与消費者へのマーケティング / 和田 充夫(有斐閣 2015)

マーケティング手法の説明など難しいところもありました。

ヅカファンの属性や行動様式を、
年間観劇回数ごとのグループに分けて事細かに分析していて、
あーー、あるある、的なこともありつつ、
えー、なんか違うんじゃないか、的なこともありつつ。

結論としては、ファンクラブをもっと重視しろ、となっていて、
それには同意なんだけど、
自分がマーケティング理論について理解できていないせいか、
どうしてその結論になったか、いまいちわかりませんでした(^_^;)

その業界の人には、「おお、参考になるぞ!」と思うのかな???




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私立探偵ケイレブ・ハント / Greatest HITS!(東京宝塚劇場 12/15 18:30) [観劇メモ]

そういえば、雪組も観たんでした。

ハリー作品、久々に、ちゃんと起承転結がありました。
誰が犯人なのかなー、どうなるのかなー、というサスペンスだからね。
(※『スターダム』は残念ながら観てないです)

始まってすぐ、時代的には50年代半ばかな?
と思ったら、セリフからもそうだということがわかった。
ハリー作品は、50年代の白黒ハリウッド映画、
ていうか、あれだ、ビリー・ワイルダー的な雰囲気がある。

しかし、咲妃みゆの芝居は、それにしては重い。
上手いだけに、リアルを狙いすぎて、ちょっと重かった。
(重い芝居は好きだけど)

そして、ちぎちゃんの芝居は、重くならない。
いつもはコンビとして素敵に見える二人が、今回は軽重が違いすぎた。
岩波少年文庫の二人が、ビリー・ワイルダーやったら、
今まで見えてなかった違いが明らかになった。

そのために、サスペンスに二人のラブがからむ、というのが
ちょっと浮いてたな~。

ハリー作品はいつもヒロインが、
なんらか仕事なり立場なりで悩んでいる、
っていうのがいいんだけど、
そこがあんまり活きてないことになっちゃった。

でもまー、ハリー作品がそこそこ楽しめるものになっていて、
信者としてはとってもとっても嬉しかったです。


がおりがかっこよすぎた。

月城かなとさんが悪役芝居も上手かった。

ハリーは芝居の上手い人とヘタな人とで役に差をつけすぎ(笑)

星乃あんりが、大人っぽくなっていた。驚き。
ロリータ少女がそのまま大人っぽくなると、なんかセクシーでいいかも。

朝風れいさんに素敵な役がついていて良かった。


ショーは、こちらもアメリカンなヒットメドレーということで、
ノリが良くて、それほど退屈しない。
マドンナのマテリアルガール、宝塚でやったことあったっけ?

ヒメの超絶技巧ソロのサマータイムで
ちぎ&だいもんがBL風に踊る場面が、めちゃくちゃかっこよかった。
センターの二人のことは全然目に入らず、
周囲で踊る娘役たちが、妖艶!
太田先生の音楽かー、え、若央りさ振付なのか、へー。


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双頭の鷲(神奈川芸術劇場 12/10 15:00) [観劇メモ]

原作が面白いんだろうなあ、これ。
映画も見てみたい。

ジャン・コクトーは『恐るべき子どもたち』
しかも萩尾望都の漫画でしか読んだことないけど、
耽美! 反体制! 破滅!
いいね~。


王妃を殺しに来た反体制の詩人と、
引きこもりなうえに自由主義的でエキセントリックな王妃

王妃と暗殺者という立場が、
じつは同じ歯車に組み込まれていた被害者同士だという連帯感に転じ、
そこからラブ~

フェーズが次々変わっていく。

王妃付の侍女と、軍人が、もともとは恋人同士だったのに、
今は王妃の寵愛を奪い合うような
変な力関係になっているのも興味深い。

それらを台詞の応酬で見せて行くのが、
演劇だなあーって思えてすごく楽しい。


え、じゃあ別に宝塚でやらなくても、という気もするんだけど、

でもでも、宝塚だからこそ、
舞台装置や衣装もとーっても豪華で素敵。
さすが植田景子。

そしてなんといっても、
理事様とみりおんがぴったり!

みりおんはアメリカンなさばさばした子だと思っていたけど、
こういう役もできるようになったんだなあ。
娘役が大人っぽくなっていくのを見るのも、
宝塚の楽しみの一つだよね。

もちろん、さばさばがエキセントリックに転じているのも有利。

理事様は、見た目の耽美さに、
若さとピュアさがあるのがすごい。

斉藤恒芳の音楽も耽美感を盛り上げまくってた。

ラストの死に方なんか、究極のラブだわ~、
耽美で美しい世界は、やっぱ宝塚こそよね!


ただ、ストーリーテラーとアンサンブル(パパラッチという役名)は
生徒さんに役を作るためだけなんだろうな、と。

これら無しで、6人だけでやってもよかったんじゃないかな。。。

もちろん、和希は上手いし、
パパラッチも下級生ウォッチできて楽しかったけど。

アンサンブルが冒頭にずらっと並んで歌うのは、
『シニョール・ドンファン』や『クラシコイタリアーノ』と全く同じじゃーん。

パパラッチが現代の服装をしていたり、
ストーリーテラーやパパラッチが、ダイアナ妃のことを持ちだしたり、
この作品の設定がエリザベートとルキーニみたいだよね、とか、
「こういうのお好きでしょ?」と言ったりするのが、
言わなくてもわかるって、と現実に引き戻されてしまう。
耽美な世界に浸らせてくれよ~。

ただ、アンサンブルが出演していない間、
舞台の脇の椅子に座っているという仕掛けは、
『ラストパーティ』と同じだけど、
パパラッチという役割で、すりガラスの向こうから見ていることで、
王室を眺めまわしているという意味合いになるので、
はじめてこの仕掛けの意味がある! とは、思った。


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キネマと恋人(シアタートラム 12/3 13:00)


昭和11年、とある地方の架空の町(方言も架空!)、
映画好きな主婦ハルコが、映画の中から出てきた登場人物と恋をする!

荒唐無稽で、下手したら滑ってしまいそうだけど、
すべてが上手くかみ合って、笑って泣いて、楽しいエンターテイメントでした。
もっと大きな劇場でやってもいいんじゃないかな。

劇中劇の時代劇、それっぽく作ってあるのに、
ストーリーが「江戸の町にミイラが!」という、
当時だったらありえない感じ(ミイラは紹介されてたかもしれないけど、
時代劇と合せて笑いになるのは現代のセンスだよねえ)、
そこで、ががーっと笑いに引きこまれた。

登場人物が一人いなくなったから話が進まなくって、
残りの登場人物が映画の中でずっと花札してるとか、
ネタとして面白いことがわんさかある。

でも根底にあるのは、映画への愛。役者への愛。

登場人物に恋をしてしまう気持ちは、
役者にはまった人なら誰だってわかるよねえ〜。

それと併行して、役者本人とも恋をしそうになるのが奥深い。

「あの作品のあの役、とっても素敵でした!
○○っぽかったです〜(はぁと)」
「あれは○○を意識してたんだよ、わかってくれたのは君がはじめてだ!」

なんてやりとり、
役者とファンの間にだけ起こり得る両想い!
あるある! いや、そのまんまは経験ないけど、
でも似たようなことあるよ! 気分だけかもしんないけど、ある!
この場面、ウルウルしちゃう。

映画の登場人物との恋は実るわけないけど、
役者さんとの恋は実るかもしれないよね、

と思わせておいて…
まさかのビターエンドーーー。

役者とファンの間にはやっぱり大きな河があるんだよねえ。

でも、ハルコがいたからこそ、彼はスターになれた。
ファン冥利に尽きることなのかなあ。

DV夫の家には戻らず、せめて妹と暮らして、
幸せになってほしいな、ハルコ。
そんな、後先を友達と語り合うぐらい、
ハルコに感情移入していました、我々。

ハルコは緒川たまき。
声が素晴らしいのよね、この人。トップ娘役の風情なのよね。
健気で、おとぼけで、クラシカルで。

憧れの役者さんが妻夫木聡。
舞台で初めて見たけど、悪くないねえ。スターさんだねえ。
顔が大きくて濃くてちょっと大芝居で、本当に昔のスターさんみたい!

ハルコの妹ですぐ男にだまされるミチルがともさかりえ。
この人も舞台で初めて見たけど、すごくいい。
幸薄いのに気が強くて、男の前ではデレデレで、切り替えが上手い。

ハルコのDV夫の人も上手かった。怖かったよ〜。

大スターさんが橋本淳くん。
ほっそり怜悧で、妻夫木のことを嫌ってるし、
ともさかりえをポイ捨てするしで、わるーい人でした。
でも劇中の時代劇では篤実な感じなの。演じ分けが面白い。

「この作品の中の半次郎は、寅蔵のことが好きなのよ、
いくらあんたが高木くんを嫌いでも、それは変えられない」
という脚本家の台詞も良かったなあ。
作品の中の登場人物はちゃんと生きているんだよね。

その脚本家が村岡希美さん。
この人も、出てくるとちょっとレトロになるよね。
だから好きなのかもな、自分。
(しかし、当時女性の脚本家なんていたんだろうか。)

みなさん、ちょっとずつ違う役も演じていてそれも面白かったけど、
着替えが大変だろうな。

場面転換がモダンな踊りで、ちょっと間延びしかかったけど、
あれは昭和初期にはやっていたモダンな舞踊のイメージなんだろうか。
橋本くん演じる大スターさんが、ファンにサインするところの振付なんか、
ものすごく面白かった。

衣装も可愛かった! 靴下履きたくなった。
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バレンシアの熱い花 / HOT EYES!!(神奈川県民ホール 11/26 18:00) [観劇メモ]

もう柴田作品を上演するのは無理かもしれない、
と思ってしまった。

なんかねー、場がうまってないんですわ。

スターさんはスターオーラでうめてたけど、
全体的に、スカスカな感じがしてしまったんですわ。
音響が悪いせいかもしれないけど。

柴田作品て、古いし、台詞が文語調だし、
場面転換とかもスピーディじゃない(当時としては多分普通)。
だから、台詞のあとの余韻みたいなものが舞台をうめる。

その余韻がない。。

タニウメのお披露目は10年前でしたっけ、
あのときすでに、「多分半分ぐらいしか柴田作品の雰囲気が伝わってないんだろうな」
と思ったけど、今回は1割しか伝わってこないな、と思った。

みんな若いから?
とにかく老け感が少なすぎる(老け役好きな私)。
老け感が堪能できるのは、すっしーさんとせーこちゃんぐらい。
誰か、専科さん出てー。
ていうか、上級生辞めすぎなんとちゃうー?

あ、でも、タニウメお披露目の新人公演を映像で見たことあるんだけど、
みんなうまくて感心したなあ。
あまちゃきのマルガリータ! 藤咲えりのシルヴィア!
八雲美佳のレオン将軍! 暁郷のルカノール!
若い人でも、場はうまってたと思う。。。

今回も、みんな上手いよ、上手いのよ、誰がダメとは思わないのよ。
でも、2010年代、なにごともスピーディで、密で、
物にあふれた時代に生きている人間が、
柴田作品を演じるのは、もう無理なのかもなあ。

直近だと、月組全ツの激情を観てるけど、あれは謝作品という面もあるからのぞく。
花組の仮面のロマネスク、雪組のコルドバを観てないので、わからんけど。。。

それに、この話って、
え、なんでイサベラと別れなくちゃならないの? ってちょっと思うじゃないですか。
まあ、身分違いってことなのねーと頭では理解できるけど、
今の価値観とはかなり違う。
でも、50~60年代の日本映画を見てると、
正妻と水商売のお姉さんは別っていう価値観がふつーに存在していて、
ああ、初演の76年は、まだそういう価値観をみんなが体感できてたんだろうなあ、と。


あっ、ロドリーゴってこういう人なんだってはじめて理解したのは収穫でした。
だって、前は蘭寿さんかみっさまで、どっちも暑くるしかったんだもん(笑)。
あっきーの怜悧さで、あー、貴族で繊細でインテリな人なのねー、
それが恋に苦しむなんて美しいわぁ、って理解できた。
(前の全ツは七帆ひかるかー、観てないけどピッタリだったろうなあ)


ところで、うらら様がつぎのトップ娘役って発表されてないん?
みりおん退団後もずっとうらら&まどか体制でいくん?

うーん、確かに今回の作品みたいに役がいろいろあって、
それぞれ似合う役をっていうメリットはあるけど、
でも、宝塚は関係性を味わうものだからなあ。
トップコンビっていう夢が見たいなあ、私は。
(この記事参照)
http://pt-omoitsuki.blog.so-net.ne.jp/2011-03-03-1


県民ホール、音響ここまで悪かったっけか?
会のみなさまのショーでの手拍子がズレまくっていて、
音響が悪くて前奏がよく聞こえないせいだと思うんだけど…

苦言ばかりですんません。

真風が近くに来てくれてウハウハでした。

紫吹淳コンサートLe histoire(日経ホール 11/25 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

今までのコンサートの中では一番好きです。
短くてシンプルだけど…それでいいっていう気が。

なんといっても、
女優燕尾が完成されてた!

ターコさんが、「卒業して一度男役を解体して、
女優を身に着けて、それからでないと燕尾服は着れない」
みたいなことを言ってたと思うんですが、
それができてたと思う!

メラニーで女優になれたと思ったのが卒業後7年目、
女優燕尾は12年目、
長い道のりだ~

いまどきの曲をやらなかったのも私好みの理由の一つです。
半分が宝塚の曲で、あとはお芝居仕立てのカルメンと、
ジャズと、ショパンのピアノソロで踊る、って感じだったかな。

カルメンがすげーかっこよかった。
「役」でいるほうが合ってる。
(かわいい女の子キャラが一人もいなかったのも私好み)

名前のある「役」でない場合は、
女優燕尾的な男役でした。
これがねー、しらたまさん(アンパンマンのキャラね、リカちゃんがモデルのあれよ)
みたいな髪型で、かっこいいだけじゃなくて、すっっごくかわいいの!!

歌うときのスタイルが確立できたらいいのに、
って思ってたけど、
女優として新しいスタイルができたわけじゃないけど、
この女優燕尾的なスタイル、なかなかいいんじゃないかなあ。
このスタイルで、いろんな歌を歌えるんじゃないかなあ。


…と思ったら、あらっ
男役は封印するとな!??
http://natalie.mu/stage/news/210848

うーん、なんか違う気が。

だって、もはや男役そのものと違うっしょ。
この女優燕尾的な男役が、女優を身に着けたうえでの男役ってことで、
逆に、いいほうに進化してると思うけど??
やっと、ここまでこれた! って思ったけど???

…リカちゃんの考えていることはよくわからん。いつも全然わからん。

こういうんだったら、またやってほしいけどなああああ。




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雪華抄 / 金色の砂漠(宝塚大劇場 11/13 11:00) [観劇メモ]

まずは日本物ショー。
芝居ではファンを激怒させてばかりの原田諒だけど、
ショーは良かったです。

芝居では「絵面はいいんだよなあ」「場面転換はきれいなんだよなあ」ということが多かったから、
ショーに向いてたんでしょう。
特に、美術が今っぽかったです。
北斎の富士山の絵とか、琳派の紅梅白梅の絵とかをうまく流用してました。

松本悠里が健在で、
雪の中、恋人を待っている孤独な女性の場面を一人で舞ったのですが、
すごく美しかったです。
(でも、銀橋にみんなと一緒に出るときなんかは、ちょっとあぶなっかしい。
それでも、お年を考えると奇跡のようだ)

鷲と鷹が戦う男役だけの場面、ストーリーがよくわからんかった。
清姫と安珍の場面は、ストーリーを知っているからわかったけど、
どういう場面がよくわからなかったと言っている人がけっこういた。
…やっぱり絵面第一なのかな、と思いました。
それはそれでいいけどね。

音楽がちょっと好みではなかった。今風過ぎた。


さて、芝居は待望の上田久美子。

いやはや、これはリピートしたい。
と久々に思う作品。

芝居ではこうしたすごい才能が出て、
小柳菜穂子も職人としていい仕事してるし、
大野たっくんもエンタメ要素を取り入れられるようになったし、
ショーでは(芝居でダメダメだった)野口、原田がそこそこ良くて。
脚本・演出面では、いいほうに一新されつつあるな、と思います。


砂漠のとある国で(シルクロードが栄えてた時代なんでしょう)、
王女様とその奴隷(男子)の、支配と被支配が入れ替わる、愛憎劇。

王女には男子の奴隷を、王子には女子の奴隷を、
っていう設定が、ちょっと無理やりで、
最初はそこが引っ掛かるんだけど、

心理描写がちゃんとしているので、そのうち全然気にならなくなる。
これ大事。
感情が描けていれば、荒唐無稽な部分もむしろ魅力になる。


王女様も奴隷も、人間として全然ダメで、
正しい判断とかできないし、わがままで、強欲で、卑怯。
宝塚らしくなくていいわあ。

でも、みりたんはじめ、みんな美しいの。
宝塚なの。

豪華絢爛で美麗な宝塚という器に盛られた、
荒唐無稽に思える設定と、
リアリティありすぎる人間の悪くて弱い部分。

なんて贅沢なんだ!


支配と被支配をしっかり描いた作品というと、
宝塚だと『春琴抄』や『ダル・レークの恋』がありますね。
あと、宝塚以外では、ストリンドベリの『令嬢ジュリー』を思い出しました。
(純名りさがやったのを観た→http://pt-omoitsuki.blog.so-net.ne.jp/2009-03-21

花乃まりあとみりたんに、最高の宛書なんじゃないでしょうか。
子ども時代も二人がやるんだけど、ほんっとかわいかった。


ほかの出演者にも、ちゃーんと役がある。
まあ、後宮の女たちに台詞がほとんどないとか、
盗賊たちの出番が遅すぎるとか、気になることはあるけど、
他の作品に比べたら、かなりたくさん役があって、ちゃんと描かれていて、
そして破綻がない。
王女様が3人姉妹で、ちゃんとそれぞれキャラが違うっていうのも、お約束をおさえているし。

ちなつ様の王様がむちゃくちゃかっこよかったなあ。
ずっとオペラで追っちゃった。
『愛と死のアラビア』でユウヒが着てた衣装を着せたのは、わざとよね。

フィナーレのデュエットダンスが、とってもかわいくて、
悲劇的な結末しかありえなかった二人が、
天国でやっと幸せになれたね、と思えてウルっとしました。




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元羊飼いと羊たちの集い [ヅカ的近況]

ふみかちゃんが退団するとき、
一年後に同窓会やろう! って言ってたんですよ。

その日が、あっというまにやってきました。

花組を団体で(ふみかちゃんも一緒に)観劇して、お茶会みたいな集い。
私にとっては、退団公演以来の大劇場です。


すっかり宝塚をアウェーだと思うようになってしまった自分にとって、
どんなふうに感じるのか、
ふみかちゃんがどんなふうになってるか、
けっこうドキドキしました。


でもねー

全っ然変わってなかったです。

ふみかちゃんも、自分たちも。

そして、ふみかちゃんとファンとの関係性も。


ふみかちゃんがファンを見る表情は、
「自分が飼ってた羊たちが、また呼びかけたら集まってきたぞ、よしよし」
と満足気だし、
羊はうっとりと、心から喜んで集まってました。


すごく濃密な時間を一緒に過ごしたから、
時間があいても、一瞬にしてそこに戻っちゃうんでしょうね。

あ、それって、ふつう、
ジェンヌさん同士が言うことですね。
稽古場で、舞台で、一緒に青春を過ごしたから、
久々に会ってもすぐそのときに戻っちゃう、ってよく言いますよね。

同じだ~。
まさに同窓会だ~。
やっぱジェンヌとファンは相似形を描くものなんだ~。

まっ、こっちは1:多だけどね。てへ。



けっこう地に足ついたことをおっしゃり、
でもやっぱり時々「え、何その発想!?(笑)」な発言もあり。
変わってないわぁぁぁ。


ふみかちゃんも、私たちファンも、
以前のような枠組みではないところで生きていて、
これからどうなるか全くわからない。

でも、どんなふうになっても、
また牧羊犬が「羊飼いが集まれって言ってるよー」
って回ってくれたら、
当然のように集まると思います。



ジェンヌさんとファンっていうのは、
(パトロンとか代表さんとかでないかぎり)
遠くて儚くて、ファンだけが勝手に思い入れている関係性だと思っていたけど、
でも、案外、何かの糸でしっかりと結ばれているんだなあ。



そう思えるのは、ふみかちゃんのお人柄や、
代表さん、スタッフさん、ファンのみなさまのおかげだよなあ。

と、あたたかい気持ちになった一日でした。


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遠野物語・奇ッ怪 其ノ参(世田谷パブリックシアター 11/2 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

『太陽2068』が面白かったので、同じ脚本家前川知大の作品を観ることに。

柳田国男の遠野物語に着想を得つつも、
舞台は、現代とも未来ともつかない架空の日本。
「標準化推進法」とかいう法律で、世の中が均一化され、
迷信や曖昧な事柄はおおやけにしてはいけない。

現代日本への批判なわけであります。

ヤナギタという作家が、遠野という村の「話」を青年ササキから聞き取って、
自費出版→拘留→検閲官が尋問。

その会話の中に、遠野で聞いた「話」が織り込まれる。

その織り込まれ方がいかにも演劇的で面白い。
警官が突然、遠野の人になったりするの。

舞台にはちょっとだけ高くなった四角いスペースがあって、
取調室でもあり、遠野のどこかの家の中にもなる。

「曖昧な話は、おおやけにしてはいけない」
と言う警官や検閲官が、迷信の中の人になっている。
だから、どんな人もそういう部分も持っているよね、という。


じつはわたくし、仕事で、
記録を残す、歴史を編む、ということを意識することが多いのですが
(まわりくどい言い方ですんません)

オーラルヒストリーを採取するか、
ということが懸案になりがちです。

そんなもの必要ない、
不確かだ、裏が取れない、
という意見も多いです。

じゃあ、紙に残っているものだけが事実なのか?
そんなこたぁねえだろう。

「話」として伝えられていること、
そのこと自体も、重要な情報のはず。

不確かなものを排除しようとする社会の動き。

「話」、「語り」に託したい、個々の人間の心。

…いろんなことを考えさせられました。



ただ、頭で考えちゃう感じで、エモーショナルな感じにはならなかった。

検閲官が自分の心情を吐露する場面があるんだけど、
そこに至るまで、ヤナギタともっと熱い感情のやりとりがあると良かったな。

遠野物語からとったエピソードがけっこう多くて、
面白いんだけど、それに時間を取りすぎたのかもしれん。

主人公ヤナギタ自身が、作中であまり変化が起きないからかな。
ササキ君も心情では変化は起きないし。
一番変化があるのは、検閲官。

今気付いた。検閲官の名前はイノウエ。
『新釈遠野物語』を書いた井上ひさしから来てるのかー!
すげー!



ヤナギタは仲村トオル。
声がよく響くし、背も高いし、やや一本調子なのも大物っぽくて、
スターさんだなあと思いました。

遠野の青年ササキが瀬戸康史。
東北弁といい、霊媒体質っぽさといい、ほんと上手い。

検閲をするのは山内圭哉。
生で見るのは『宝塚BOYS』以来だろうか。
冒頭、語り手的な感じで、関西弁で観客を誘導するのが面白かった。

ササキのおばあちゃん(途中で幽霊になっちゃう)
銀粉蝶が、やや高めの声がいっちゃってる感じで、
かわいかったな~。60代とは思えないぐらい綺麗。



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