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All for one(東京宝塚劇場 10/3 18:30) [観劇メモ]

ただただ単純に楽しかった!

イケコのオリジナルとしては、かなりいい出来なのでは?

よく考えたら、
恋の成就と、独裁者を倒すことと、失った仕事を取り戻すことと、
なんで同時に進行しているのか、わからないような気もするんだけど、

冒険活劇として楽しめました。

トップコンビの次に三銃士がいて、スターさんぞろいだから、
敵役の番手が少し下。
そのことによって、
イケコ作品によくある、
「二番手が敵役で、二番手だから内面を描かなくちゃいけないんだけど、
貧乏コンプレックス以外の内面が設定できなくて、間抜け」
という残念さが無いのも勝因の一つかも。

みやるりとトシちゃんが国宝級のカッコよさなのよーーー。
主に二人をオペラでガン見。

みやるり、これまでも好きだったけど、
ショーの色気ムハムハと、芝居での丁寧で重厚な演技と、
バラバラだったのが、今回、合体したと思うの!
男役さんの色気で鳥肌たったの久々だわぁ~~
いやー、自由自在に色気をしたたらせていて、
これだよこれ、これを待ってたんだよ!!
二番手格で銀橋わたるときも、
二階席の後ろまでオーラが届いてた!
やっぱり、別箱主演やるって大きいねえ。
もっとはやくにやらせてあげるべきだったよねえ。
思わず、ファンクラブの入会書をもらいそうになるくらい素敵だった。
辞めないでよっ!

トシちゃんもねー、渋くて抑えた中に、これまたしたたる色気。
これは、いかにもゲイに好かれそうな…
と思ったら、本当にそういう設定になっていて笑った。

トップコンビ二人が安定の素敵さで、
特に、ちゃぴの「男のふり」が、かっこかわいくて、目が離せない。
それと、ガンガン笑いをとっていたのも、功績。
当初は、ルイ14世がじつは女性だった、
というのがクライマックスかと思ってたんだけど、
それはけっこう最初の頃に(観客には)明かされるのね。
その前後のドタバタで、まずは惹きつける仕組みなので、
スムーズに笑いを取れるかが重要だったと思う。

ちゃぴの元男役がいかされた設定といい、
たまきちの田舎っぽいけどまっすぐでさわやかなヒーローぷりといい、
三銃士もだけど、
とにかく、宛書がいい。

敵役は月城さん。
この方、しょーもないギャグを言わされてるんだけど、
それが上手くて。全然すべらないの。
ああ、本当にお芝居が上手いんだなあ、と。
そりゃそうだ、新人公演でにわにわの役やって注目されたんだからね。

すーさんとコマも国宝級だよねえ。
すーさんが最後にびしっと言う台詞、素晴らしかったなあ。
もちろん、それを受けて「御意…nnnn…に!」ってタメるヒロさんも、さすがなのよー。

コマは、『PUCK』のヘレンの延長の役だけど、
もっとこなれて、もっと舞台全体を掌握してた。

退団とはねえ。残念だなあ。
もはや、「専科」は通過点にすぎないのね。
専科制度自体、解体するんだろうか。
いや、かつての新専科みたいな感じなんだろうか。
でも、コマが専科行ってからの仕事はどれも良かったから、
意味あるって言えば、あるのかな。
辞めてからも、お芝居続けてほしいな。

組子それぞれにちょっとずつ役があって、気持ちよく観れた。
それぞれが自分なりの小芝居をしているのが、いい感じ。

あ、ストーリーで唯一気になったのは、
女性が王様をしちゃいけないの?? ということだ。
当時はそりゃありえないだろうけど、現代人からしたら、
女性が仕事を続けるお話だったら良かったのに、と感じる。
ただ、最後に、「バレエは続ける」と言っていたのが、救い。
これが無くて、ただ「妻」になるだけだったら、フェミ的にはブーイングでした。


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阿弖流為 –ATERUI(日本青年館 8/4 15:00) [観劇メモ]

やっぱ大野作品いいわぁ~。
大劇だと詰め込みすぎになっちゃうけど、
これぐらいの規模、時間だと、ちょうどいいわぁ~。
原作ありだから迷走しなかったというのもあるかな?

礼真琴さん(すごすぎて愛称で呼べない)は
もはやトップのような働きっぷり。
安心して見ていられる。
それでいて、フレッシュ。
小柄なことも全然気にならなかった。

リーダーとしての責任を果たすという意味では、
バンディートにも近いね。
そこに当然、友情が絡む。

アテルイとモレは、お墓も一緒なぐらい、セットな組み合わせ。
(将軍と参謀)

で、モレがアテルイに、言うんですよ。
「死ぬ日は同じと決めていた!」って。
ちょっとーーー、全国の腐のみなさん、今の聞いたーーー!??
って客席で叫びそうになっちゃったよ。

モレ役の方は、「鈴蘭」でも礼真琴さんの家来みたいなのやってたね?
(スカステに一瞬だけ再加入したので、ちらっと見た)
しゅっとしていい感じね。
組替えなんだ。
重要な役なのに、パンフでの扱い小さ過ぎねーー? 
とみんな思っただろうけど、これから出世するのであろう。

ほかにもさー
ラブシーンで、(あ、これはヒロインとの場面ね、一応)
「あなたの中の炎が私にもえうつった」
「その炎、消しはしない」
みたいな台詞もあったよ。
素敵素敵~~

最近のたっくんは、
エンタメ要素も入れられるようになり。

ラブシーン、決め!
の直後に討伐の命がくだって、幕! 一幕おわりー
とか、こなれている。

二人が死ぬところ、
お酒を飲みながら、
「蝦夷に生まれて良かった!」と笑顔で言い放って、
ぱっと暗転して、
すぐに明るくなると、
そこには二人分の首(布で包んである)が置いてある、
とか、、
今でも思い出すと切ない。

映像を使うのも多くなったね。
今回みたいに、地名のヨミと漢字がぴんとこなかったり、
地理がわからない場合、地図を写すのはとてもいい。
頼りすぎない程度にしてほしいけど。

ストーリー上は、
裏切りと見せかけて…? というくだりが少し分かりにくかったかな。
勝ったのに降伏、じゃなく和睦にするとか。

柚美さんの男役は、面白かった~。
だって、轟さんに似てるんだもん。

みんなに、ちょいちょいエピソードあるのがいいよねえ。大野作品の良さ。
あんるちゃんの役とか、人身売買で買われて、召使として忠実に仕えている…
ってなんか深読みもしちゃうよーん。

敵役である坂上田村麻呂が、子どもの頃多賀城にいたことがあるとか、
経済的な理由で協力する物部氏とか、
いろんな人がいろんな感情で絡んでるってのも、いい。

そしてそして、しーらん!!
しーらん史上最高だよ!!
いや、この作品で一番の賞をあげるとしたら、しーらんだよ!!
細くて、熱くて、頑張ってるなあって思ってたしーらん。
すごい大人の男だったぁ~。
アテルイたちの先輩格で、
大和朝廷に従順なふりをしておいて…じつは、っていう難しい役。
細さが逆に、枯れた感じになっていて、
一見枯れていて、でもそれはちゃんと戦略を持っていて、
次世代のために犠牲になる、、、。
つかまったあと、檻に入れられて引き回される場面が、もうもう…
はうううう
しーらん、次で退団なのかあああ。
素晴らしかったです。

文化祭以来、いいと思っている、天華えまちゃん。
良かったわあ。お芝居上手いわあ。

ヒロインは有沙瞳。二人並ぶと等身バランスがいいねえ。
だいもんだと、ちょっと顔が濃すぎる同士だけど、
こっちの組み合わせのほうがいいな。
(あと、今って娘役は歌えることが大事なのかしらん)

二番手で坂上田村麻呂役は瀬央さん。
見た目が男っぽくて声がやや高いってのが、
ちょっとキタロウくんを思い出すけど、
もっと怜悧な感じ。
役にぴったり。

輝咲さんが最初に討伐に行く大将で、
この方、悠未ひろ的な、怪物っぽいすごみがある。

夏樹れいさんはおバカな貴族を、美麗なお顔でコミカルに演じてました。
退団かあ。

音楽は高橋恵、、高橋城のお嬢さん?
ちょっとお父さん似のメロディーもあった、
けどやや単調かな。

フィナーレでたくさん桜が咲いてた。
大野作品はお花がいつも登場する。ちゃんと意味がある。
これはきっと、舞台になった場所が桜の名所なんだろうな、
と思って調べたら、多賀城跡が、桜の名所なのだそうです。あたりー。
ああ、この人物たちが、1200年以上たって、お花見をしているところなんだね。
せつなーーーー。

原作を読んで、どこをたっくんが変えたのかとか、比較したいです。


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邪馬台国の風/Santé!!(東京宝塚劇場 8/11 15:30) [観劇メモ]

駄作だ駄作だと聞いていたせいか、
それほど驚かなかった。
何回も手直しされているそうだ。

「大海賊」を「そこそこよくできてる」と思うぐらいには、
破たんがないと思う(笑)。
見た目かっこつけているのに、主人公の感情がわけわかんない、
サイコパスか、お前は、
というような作品に比べたら、全然マシかな、という。

でも、全然深くはない。
場面転換とかにもなんの工夫もない。
昔の作風なんだろうね。

敵役がただの敵役でしかなくて、近代的な物語で求められる動機とか何もない。
愛し合った二人が、立場のせいで別れざるを得ない、
それだけで持たせているという。
あと、何重にも三角関係とか。

でも宝塚ってこういうの多くない?
配役も、番手とかをちゃんと考えて、そこそこ順当にふってるし。

突っ込みどころと言えば、
巫女が神のお告げを得るのは真実とされている一方で、
手を熱湯につけてやけどしなかったら無罪っていうのは、
薬草で、ある意味科学的にやけどを回避する現代的解釈なのねえ。

そういえば、邪馬台国って結局どこにあったんだろうねえ?
いろいろわかってない時代だからねー
服とか本当はどうだったんだろうねー
などと邪心が時折入り込む。
同じような衣装でも、太王四神記は邪心入り込まなかったから、
(外国の話だからかもしれないけど)
観ながら、ちょいちょい退屈していたのだろう(笑)

キキちゃんがすごくかっこよくなってた。宙組に組替えかあ。
ゆきちゃんの巫女がぴったり。


ショーは賑やかだったけど、あまり残らず。
みりたんの女装が美しかった。
ロケットの衣装がかわいかった。葡萄なのかな?
カレーのロケットボーイが「スターさん!」って感じでいい。

みりたんとゆきちゃんのデュエットダンスにときめいた。
仲良さそうでよかった。
みりたんがフィナーレで組子の顔を見るのも、いい感じ!
なかなかなつかなかった猫が、
ふわっと近づいてきてくれた、みたいな。
(まだお腹全開じゃないけど、そのうちお腹全開もいけるかな、ぐらい)



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幕末太陽傳/ Dramatic "S"!(東京宝塚劇場 6/20 18:30) [観劇メモ]


原作の映画、みたことないけど、みたくなった。
そもそも落語がもとになっているという。

いろんな人にいろんな役があるのが、すごくいい。
最後旅立つのもいい。

けど、サヨナラ公演的なカタルシスは得にくいねえ。

バラバラに話が進んでいた、
異人館焼き討ち計画と、
女郎屋のぼんぼんの駆け落ちとが、
うまいことかみ合って話が二転三転する、
というのはいいんだけど、どうも盛り上がらない。
なんでだろう。

最後のお墓の場面は、原作にあるから仕方ないけど、
すごくダレてしまうし。

あ、そうか、一番重要なのは、
トップと二番手の役の間に、濃密な関係がないからなんだな。
もちろん、銀橋でにらみ合ういい場面とか、
別れの挨拶をする場面とか、
ちゃんと作ってあるけど、
そもそもが全然の他人で、銀橋で一瞬仲良くなりかけた、
ってぐらいだからなあ。

トップ二人のラブも、素敵だけど、
それほど濃密ではないしね。

通常公演だったら、できればバウだったら、
楽しかったな、って感じかなあ。

よく「96期だろうがなんだろうが、舞台の実力がすべてだ」
とか言う人がいるけど、
その言葉が適用できるのは、咲妃みゆぐらいだろう、と思う。
トップなりたての頃は、ショーでの目立たなさが気になったけど、
もはやそれも全く気にならない。
芝居で、ウキウキしながら「心中して女の花を咲かせるわ」って
歌うところなんか、拍手してもしたりない。
ショーで娘役ひきつれる場面も良かった。

細くって、色白で消えそうで、
なのにものすごく元気で軽妙で、みーーんなを幸せにしてくれる主人公。
チギちゃんにぴったりだね。
上に立つ人が元気で楽しそうなことが、
組織において何よりも大切だと実感する、
そんなトップさんでした。

あ、専科からゆうちゃんさんとまりんさんが、ちょろっとずつ出てた。
出番あんだけ?? もったいない。
組に上級生がいなさすぎて、専科さんの使い方が変なことになってる気が。

ショーは中村Bで楽しかったな~。
『メロディア』に構成が似ていて、思い出してしまった。

スーツの色っぽい場面、
退廃的なパリの場面(オチがハッピーエンドで変だけど)、
かわいい色なのに曲が激しい感じで、次々人が出てくるめくるめく中詰め、
うーん、楽しい!
複数回観たい。

がおりを「がお様ーー(> <)」と思いながら観た。
いろいろ見せ場があって良かった。ううう。
銀橋でコーヒールンバを歌う中で、歌詞に「かおり」って入ってるのね。ううう。
芝居のほうも笑いとっててさすが。
数年前、雪組をたくさん観ていた頃には、
こんなにがおりを(自分の中で)重宝するとは思ってなかったよ。
あー、ほんとにいい男役さんになった。

星乃あんりが芝居で大きい役なのもうれしかった。
大人っぽくなったなあと思ってたので、女郎役が色っぽい。
ヒロインやったけどトップになれなかった娘役が、
大人っぽくなったなあ、素敵! 
と思うとやめちゃうこの現象、ほんともったいない。
こんな記事書いてました

桃花ひなちゃんも女郎役が綺麗だった~。

永久輝せあさんが、ロケット前に銀橋渡ってた。
歌ウマさんなのねー。
すっごく堂々としていて、5番手?でこれってすごくね?
いっとき、どの組も、二番手が銀橋渡りでへろっへろで、
おいおいおいおい宝塚大丈夫かよ、ってことがあったけど。
ああいう場で、「俺を見ろー」ってオーラを放てるかどうかが、大事よね。

だいもんの(歌っていても)滑舌が良いことに、毎回感動する。
まあやちゃんがかわいいかわいい。
なんかメイクダウンしてる気もするが、でもかわいい。
さきちゃんが面白い役やってた。
この人にわたくし期待してるんで、いろんな役を観たいです。



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瑠璃色の刻(赤坂ACTシアター 5/15 13:00) [観劇メモ]

みやるり主演なので観ました。
登場した途端、重厚なビロードのような空気に包まれて、
おお、真ん中に立つとこんな感じか、いいねいいねと味わいました。
(新公主演は残念ながら見ていない)

しっかし、原田は相変わらず主人公が描けないのね。

いや、偉人伝紙芝居ばかりのこれまでと比べて、
サン・ジェルマン伯爵、ではなく、それになりすました男、その野心、
というテーマ自体は、すごくいいと思う。

でも、なぜそうしようと思ったか、
友達が辞めようって言っても、あえて自分だけ続けることにしたのか、
が、全然描かれていなくて、うーむ。
貧しかったから、という言葉だけでは伝わらない。
なりすますことではじめて人に認められる喜びを知ったとか、
病んでる方向か、野心強い方向か、どっちかで、
場面を入れてくれないと。

それとも、マリー・アントワネットが自分を信じてくれたってことで、
ラブが動機なのかな???
…というほど、さち花ねえさんのマリー・アントワネットが大きな扱いで、
宝塚ってこういうふうに突然、脇の人が大きな役やったりするのが
いいよねー、とうれしくなりました。

あと、ロベスピエールのトシちゃんがかっこよかった。
ダンサーなロベスピエール、
演説のときの腕の動きって大事ね!
アジられて、革命に参加する気満々になる。

お友達役が雪から異動してきた月城さん。
この方、お芝居上手いし声もいい。
二人の相性も良さそうで、
話のオチは、友情にクローズアップしそうになるので、
最初から、そこをテーマにする手もあったのになあ。

ヒロインはえっと、なんてったっけな(だんだん生徒さんの名前がわからない)
ヒロインらしい出番が少なくて気の毒。

とはいえ、ラスト二人で、ぽつぽつと芝居のセリフを言い合うシーン、
なんか不思議な色気があってよかった。(二人とも)

訛り台詞で笑いをとってたのは96期の夢奈瑠音、上手いよねえ。
…裁判記録を地裁に見に行ったときのメモメモ…
あんま名前あがってないよね…
と気にしてしまうんだよなあ。

ネッケル長官、輝月ゆうまくんが安定の髭。
サンジェルマン伯爵のお城? を模した大きならせん階段風のセットを、
歌いながら登るとセットが回る、という仕掛けがあって、
歌や存在感が負けずに力強くて良かったです。
あ、ロミジュリの大公閣下ぽいのか、その動き。

そうそう、そのセット、
正面から見ると、オギーの『ソロモンの指輪』に似ている。
あれは、まわってる途中で、極楽鳥がうじゃうじゃいるのが見えて、
ぞおおおっとしたけど、今回はそうでもない。
ただ、上でネッケルが歌って、下では民衆がうめいている、
っていうのなんかは、なかなか良かった。

些細なことだけど、
くるくる巻き毛を、ボリュームが出過ぎないように作ってたり、
みやるりの美意識がいろいろ反映されているんだろうなあ、と思った。
芝居のほうも、東上する前に変更したとか。
(それでこれということは、元はもっとひどかったってことか)
…めったにない主演なんだから、
もっといい作家でやってあげてほしかったよ。
って、そんなこと、しょっちゅうあるよね、宝塚。トホホ。


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王妃の館 / VIVA! FESTA!(東京宝塚劇場 4/6 18:30) [観劇メモ]


洗練された石田作品って感じだった。
場面転換などが上手だし、台詞も自然。説教臭くない。
そして、セクハラがないのがよい。多分。
(オカマの扱いはどうなのかやや疑問だが。)

みんなに役があって、ドタバタして、いわゆる「ハートウォーミング」、やや人生訓あり。
田渕 大輔は大劇場デビュー? なかなかいいんじゃないでしょうか。

真風演じるルイ14世にドラマがあり、
自殺未遂夫婦に物語のクライマックスがあるので、
どうしても主人公が弱いのが難点。
それを、ルイを裏切った自分にショックを受ける、
しかもヒロインが救ってくれた→恋に発展、てのは、やや無理がある。
が、まあくんは、前半戦は笑いを取る形で、差をつけてて良かった。
長い手足がコミカルに動くのが、ほんと面白い。

りくとあっきーが儲け役。
二人とも、これまでのよくある役を少しずらしたところにある、
笑える路線で、とにかく愛おしい。
あっきーの硬質な感じが、硬派に転じ、そこから、硬派で不器用な男子、になって、
しかも、オカマに好かれちゃって、ハッピーエンド、、って何それーー。

美風舞良は、おばちゃんの悲哀を演じさせたらぴか一。
大好きな真風&うらら様がクラシカルさをいかして、大昔の貴族の亡霊で、ピッタリ。
瀬音りさが、真風の母親役で長台詞! 芝居上手い人なんだから、この調子で使って!
凛きらが着々と悪役路線で、しかもショーで4人口とか入っててうれしい(もう少し「重さ」がほしいかな~)

みりおんは、退団なのにそれっぽい役じゃなかったなあ。
でも、「今の仕事をやめて、しばらく自分を見つめ直す」ていう台詞が、退団仕様なのかしら。

ショーは中村Aだが、わりと楽しい。
祭りっていうコンセプトがやりやすいよね。
闘牛の場面が音楽も振付も装置も面白かったなあ。

宙組はスターさんがそこそこいる気がする。豪華豪華。

あ、あと、春瀬さんと七生さんも素敵だと思うんだけど、
もうちょっと使ってほしいわ~。

トップ娘役を男役が囲む場面が、みりおん退団仕様、かな?
でも、こういう場面て、昔は退団時に限らず、もっと普通にあったよねー。

そして、最後にデュエットダンスで泣いた。
みりおん、ほんとに良かったね。
「女をうっとりさせてる自分にうっとりしてるまあさま」にもときめくー。
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仮面のロマネスク / EXCITER!! 2017(神奈川県民ホール 4/2 15:00) [観劇メモ]


映画の『危険な関係』が元から大好きなので、
脳内保管しやすい、というアドバンテージがありまして。
なので、それなりに楽しめたけど、
やはり、柴田作品は無理なのでは、という感じは否めない。

どうして二人同時に落とすんだっけか、
それでもメルトゥイユが本命ってどういうわけなんだっけ、
と、すごく現代的な感覚で疑問符がとんでしまって、
いやいや、貴族の恋愛ってこういうもんだから、
これが退廃の美学だから、と自分に言い聞かせる。

つまり、そういうことに疑問を持たないぐらい入り込むということは、やや難しかった。

どの生徒さんも、「全然ダメ!」なんてことないのに。
みりたんはいきがってる高校生みたいで母性本能くすぐるし、
ユキちゃんは細雪の長女がやれる迫力だし(「蒔岡の家名が!」とか言ってほしい)
ダンスニー役は、まあ毎回、なぜこの人がっていうキャスティングなんだけど、
カレーは笑いをとっててよくやってたし、
マイティはかっこかわいいし、
べーちゃんは貞淑さが全面に出てて「こんな人でも情念があるのね~」と思わせるし、
召使3人組が元気良かったし

うーん、何がいかんのかのう

五峰さんがいると、ぱっと世界観がかわる。
そうなんだよねー
やっぱ古い作品を続けて行くっていうのは、
人の面で続けて出てる人とかが大事なんよ、きっと。
宝塚は入れ替わりが激しいから、なかなかそこが難しいのよ。
だからこそ、長くいる専科さんが大事なのよ!
上級生をもっと大事にしなくちゃいけないのよ!

ふと気づいたのだが、ちょうど前日に観た細雪と同じで、
終わってゆく古い制度、その美学の話なのだ。

だからこそ、「古い」ということを実感できるような雰囲気がほしい~


エキサイターは懐かしかった~
最初は、「あああ、ふみかがいない…!!」と泣き崩れそうになったけど、
全ツ規模なので、ある程度別物として見れた。
セクシーな場面で五峰さんがいて、ほんと良かった。
ちゃんとセクシーな場面になってたと思う。

そうそう、みりたんの歌声がなめらかで、
まとびさんはしゃがれてたなー、と懐かしく思い(しゃがれ声、好きでした)。

コメディ場面は、「りお」つながりで、リオのカーニバルらしいのだが、
ちょっとごちゃごちゃしていた。
「ブラジル」の曲が入る編曲も、ごちゃごちゃ。
そして、びっくが変身して五峰さんってのは、うーん(笑)
やっぱ姫花ぐらいの差がほしいな。
変身した後のみりたんが、チンピラ衣装が似合わな過ぎて、
これまた、まとびさんのチンピラ似合いっぷりを懐かしく思い出した。

大好きなハバナの場面、楽しくもあり、
しかし、こんな歌詞だったかな? とも思い。
もはや青春の日々は遠くなりにけり、、、
しかし、若い生徒さんたちが懸命に生きている姿を素晴らしいと思い、、、
いやはや、完全に老人ですな。

ところで、紅羽真希さんてかっこよくなった?
表情が素敵くない?


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グランドホテル / カルーセル輪舞曲(東京宝塚劇場 3/16 18:30) [観劇メモ]

グランドホテル形式、すなわち群像劇、の語源であるにもかかわらず、
やはり宝塚、トップスターをがっつり主人公に据えた作りでした。
これはこれでいい。

たまきちが、カウチにがばーって脚開いて座るの、
あれ、なんなんすか。
そして、ちゃぴの、年くってる(役作り)のにキュートで、
ラブシーンでの、ぱあああっと明るくなる表情!

たまちゃぴ、ええのう~。

たまきちは強いていえば優等生っぽさが難だけれども、
年上の女性(設定)と組むと、
大人の女につりあってる包容力ある男、
すげー見る目あんじゃん、
ってことになって色気が出るから、組み合わせとしてすごく良い。

ちゃぴが、ちょっとした動作すらもバレリーナっぽいのが、素敵。
台詞の抑揚といい、貫禄といい、
大スターを観たぞ、トップ娘役ってこういうものなんだぞ、って気分になる。大満足。

みやるりのオットーも良かったなあ。
ちっちゃくてほそっこくって、ひょこひょこしているの。
美しい御尊顔ゆえに、世間知らずの少年のようにも見え、
でも重い芝居(褒め言葉)ゆえに、
ホテルに泊めてもらえないことや、社長への恨みが切々と伝わる。

この3人がいるときにグラホ。
素晴らしい選択だ。

フラムシェンはわかばバージョン。
バカっぽいのが本当に似合う(褒めている)。
野心はあるが、リスク管理は全くできていない。
やや高貴なので(当たり役マリーアントワネットが高貴なおバカさん)、
なぜ貧しい暮らしなのかな? とはちょっと思った。

主人公を一人に定めた結果、
ワリを食ったのはプライジング社長。
カラスのソロがまるまるカット。
うーん、これは残念。
せっかくのみつるのおじさま役なのに~

あと気に入ったのは、やはりトシちゃん。
すげー眼力。冒頭出てきただけで、ぐわーっとひきつけられる。
輝月ゆうまくんもやっぱりいいねー。髭と長身、ちょっと傲慢な支配人。

エリックは暁さん、出番少ないのね。
ラファエラは朝美さん、断髪がお綺麗でした。

退団の咲希あかねちゃんと、たかちくんが、
それほど出番がなくて残念。
海外ミュージカルは役が少ないのが難点よね。
二人がダンサー役かと思ってたのになあ。

そうそう、最後の死神役がちゃぴちゃんだったのは驚き。
エリザベッタと出会ったことが男爵の死の直接の原因ではないじゃーん。
まあ、スターの格と技術から言ったらちゃぴで正解なんだろうけど。

ラストに二人が白い衣装で踊るのは、宝塚らしくていいね。
その前に、白い服の二人が回転扉ですれ違うっていうのも、面白い。

従業員が貧しいという場面や、娼婦の場面も当然無し。
階級差があまり出て来なかった。すみれコードなんだろう。
ラスト全員が一列に並ぶのは、階級差の無い世界だといいな、
という意味らしい。

それはまあいいけども、
舞台の周囲に椅子があって、出演者がそこで待機してるっていう、
よくある演出。あれは意味不明だ。
特にラブシーンを衆人環視の中でやってるのはよろしくない。
観客はラブシーンに入り込んで見ていたいのに。
(実際は2000人で見てるんだけど、そのことに気付きたくない)


ショーはねー
最初、三木作品かと思うほどのブツギレ。(稲葉作品だった…)
コンセプトは一体なんなのか、と面食らったが、
どうやら、モンパリ=世界旅行→回転木馬、ということらしい。
世界をめぐって、最後、宝塚に戻ってくるのね。
それ自体は悪くないが、、、回転木馬と二重になっていることが伝わりにくいし。
なんといっても、場面ごとに、じゃじゃーんって中央でポーズとって暗転するのが、
つまらなく感じてしまう。
あああ、オギーのショーが観たい…場面場面がつながっていく、アレが観たい。

テキーラの場面はかっこよかったな~。
トシちゃんの、超絶素早いサンバステップにも驚愕。


そうそう! みやるりが二番手の羽しょってた!
ちょっとウルッとしました。


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エリザベートガラコンサート(オーチャードホール 1/20 17:30) [観劇メモ]

友達からチケットを回してもらって、運よく観られました。

アニバーサリーバージョンというやつで、しかも千秋楽。
いやはや。

一通り順番に歌うんだけど、場面によって演者が変わるという。
壮大な役替わり公演みたいな。

しかも、時空を超えて20年ぶんですぞ!
なんて贅沢なんだ~。

随所に、同期同士とか、相手役とか、いろんな組み合わせがあって、
面白いし。(ワタルルキーニと美穂さんのマダムヴォルフ、楽しそうだった!)

最初は、歌うだけで、しかも次々人が変わるから、
中途半端なんじゃないか、
歌が上手い人のほうが得なんじゃないか、と思ってたんですが、

いやいやいや。
さすがみなさん集中力がすごい。
突然出てきて歌い始めるだけで、世界がばああっと成立しちゃう。
歌の上手い下手関係ない。

太った人、痩せた人、
現役のときと変わらない衣装やメイクの人、全く違った解釈での衣装やメイクにした人、
いろいろなのも、「その後」をどう生きるか、生きてきたか、
と思わせてしみじみ。

現役時代を生で観れなかった、
大峯麻友さんが観れたのもうれしかったし(表情だけで渋いオジサマになってた!)
一路トート、やっぱりこれが基本だよねーと確認、
ワタルキ、明るくて、みんなが大好きになるよねーと再確認、
革命家トリオがなぜか私がちょい好きな、ねったん&キング&みっしょんだったのもツボだし、
現役時代にはやってなかったけど10周年ガラコンで好評だった伝説の樹里ルキもやっと観れたし、
制作を天地ひかりと一色瑠加が担当しているとか、
えっとえっとえっと、

何よりも、
20年ぶり、二度目、ナマで白城あやか様を観れたのが、
もう、もう、胸いっぱいでございます。。。

私の宝塚初観劇は「二人だけが悪」でございました。
私のベストエリザベートは星組版でゆるぎません。

変わらない美しさ、
情感あふれる大人な演技、
ややエキゾチックな顔立ち、
倍音が聞こえる深みのある声、
は~~、うっとり。

僥倖としか言いようがありません。

友達よ、ありがとう。
企画してくれた人、ありがとう。


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私立探偵ケイレブ・ハント / Greatest HITS!(東京宝塚劇場 12/15 18:30) [観劇メモ]

そういえば、雪組も観たんでした。

ハリー作品、久々に、ちゃんと起承転結がありました。
誰が犯人なのかなー、どうなるのかなー、というサスペンスだからね。
(※『スターダム』は残念ながら観てないです)

始まってすぐ、時代的には50年代半ばかな?
と思ったら、セリフからもそうだということがわかった。
ハリー作品は、50年代の白黒ハリウッド映画、
ていうか、あれだ、ビリー・ワイルダー的な雰囲気がある。

しかし、咲妃みゆの芝居は、それにしては重い。
上手いだけに、リアルを狙いすぎて、ちょっと重かった。
(重い芝居は好きだけど)

そして、ちぎちゃんの芝居は、重くならない。
いつもはコンビとして素敵に見える二人が、今回は軽重が違いすぎた。
岩波少年文庫の二人が、ビリー・ワイルダーやったら、
今まで見えてなかった違いが明らかになった。

そのために、サスペンスに二人のラブがからむ、というのが
ちょっと浮いてたな~。

ハリー作品はいつもヒロインが、
なんらか仕事なり立場なりで悩んでいる、
っていうのがいいんだけど、
そこがあんまり活きてないことになっちゃった。

でもまー、ハリー作品がそこそこ楽しめるものになっていて、
信者としてはとってもとっても嬉しかったです。


がおりがかっこよすぎた。

月城かなとさんが悪役芝居も上手かった。

ハリーは芝居の上手い人とヘタな人とで役に差をつけすぎ(笑)

星乃あんりが、大人っぽくなっていた。驚き。
ロリータ少女がそのまま大人っぽくなると、なんかセクシーでいいかも。

朝風れいさんに素敵な役がついていて良かった。


ショーは、こちらもアメリカンなヒットメドレーということで、
ノリが良くて、それほど退屈しない。
マドンナのマテリアルガール、宝塚でやったことあったっけ?

ヒメの超絶技巧ソロのサマータイムで
ちぎ&だいもんがBL風に踊る場面が、めちゃくちゃかっこよかった。
センターの二人のことは全然目に入らず、
周囲で踊る娘役たちが、妖艶!
太田先生の音楽かー、え、若央りさ振付なのか、へー。


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