So-net無料ブログ作成

横浜ロック座 7/29 12:00 [観劇メモ(ヅカ以外)]

ストリップを見に行ったのです。
その感想を書かずにはいられないのです。
どこに書こうかと思ったのですが、
ヅカとの関連性が高いのでここに書くことにします。

やだ、清く正しく美しくないわ! と思われた方はスルースルースルー


ストリップ劇場「浜劇」は子どもの頃から知っています。
図書館や動物園に行くときに、前を通ったりしました。
エロ映画館もある地区で、子どもながらにドキドキしていました。

最近通りがかったら、「ロック座」と名前が変わり、
「女性割引」と大々的に看板が掲げてあって、
?と思って。

どうやら、業界全体が生き残りをかけているらしい。
(もともと「ロック座」系列だったけど、ブランディングのために名称変更)
タモリ倶楽部にも、応援する「タンバさん」や「リボンさん」が出てましたね。

「風俗ではなくて芸術です」ということでやりたいようなのです。

そんな経緯をよく知らず、
女性も入れるんなら、一度は見ておきたい、と思って
フェミ話もヅカ話もできる貴重な友人を誘って、一緒に行ってもらいました。
(夫は、本物の女子以上にオトメなので、絶対に行かないと言われてしまった)

いや、ほんと、芸術でした。
想像以上に楽しかった! ショーとして素晴らしい!

30席ぐらいの小さな劇場、真ん中に盆(回る。セリ機構はなし)。
それを取り囲むように客席。
(後ろのはじっこに女性優先席があって、とてもありがたい)

お客さんは、我々以外はみんな男性。
30代が数人、あとは…、まあ、ちょっとくたびれたおじさんばかりです。
でも、友人によると、AKBのファンに比べたらずっと紳士的だそう。
ひそかな楽しみ、という感じなんでしょうね、
牽制しあったりしない感じが、とても安心できました。

女性だからといって、ジロジロ見られたりはしませんでした。
「おや?」という感じはあるけど。
むしろ、見やすいように席を少しずれてくれたりもしていたような?
女性トイレもありました。
ありがたいことです。

踊り子さん5人がそれぞれ25分ぐらいの持ち時間で踊ります。
最初は着衣、だんだん脱いで、最後は全裸。
振付は踊り子さんが考えるんでしょうか、
それぞれ個性にあわせて工夫されています。

リンゴ追分のカバー(UA?)や、悲しくてやりきれない、千の風になって、
などなど、切々と歌い上げ系の曲が印象に残りました。

ピンクのライトに照らされて、
少しずつ衣装を脱いで、くねくねと踊り、恍惚と反る姿は、
神々しくて、まさに菩薩。

それを、ぽかーんと崇めているおじさんたち。

なんなんだこれ。
こんなんはじめて見た。

女であることって、誇らしいことなんだ。
とまで思う。
(自分は若くも美しくないし、鍛えてもいないので、
踊り子さんからしたら、一緒にすんなって感じでしょうが(^_^;)

キャバクラに行ったことがあるのですが、
そのとき感じた、「女性が搾取されている! けしからん!!」「女性差別反対!」
という怒りは、全く、微塵も、感じませんでした。

もちろん、一回観ただけなのでわかりませんが、
また、昔、AVなどが存在せず、
ストリップがもっと風俗よりだったであろう時代は違ったのでしょうが、
少なくとも、今は、仕組みとして、少なくとも客席から見える範囲では、
女性を下に見ることがしにくい、と感じました。

踊りの後は、ポラロイド撮影タイム。
一枚500円(トリをつとめる踊り子さんは1000円)、
踊り子さんの人気のバロメーターになるのかな?
希望したお客さんが、踊り子さんにポーズを指定して、撮影させてもらいます。
あとでサイン入りでもらえるそう。
楽屋着(これもかわいい)、または脱いだ状態。
このやりとりが、完全に、出待ちのお手紙渡しか、お茶会の写真撮影か、
って感じで、ヅカファン的に「あるあるー」「わかるー」と思いながら見ていました。
(でも裸だから、かなり見慣れない図 笑)
顔なじみのお客さん、天気の話、変なポーズで笑ったり、、、楽しそうです。
ここでプレゼントも渡せます。

ほぼ全部の踊り子さんを撮影する人もいれば、
ご贔屓さんまっしぐら! という方もいました。
それもわかるーー。

引退公演に新幹線で毎晩通ったとかいう話がネットにありましたが、
ヅカファンなら、わかるわかる! あるある!

撮影タイムのあとは、「オープンショー」といって、
何かと思ったら、股を開いて見せるショーでした。
田房永子の本では「足パカパカ」と言ってましたが、
まさにそう。いや、一応、踊りではある。

これはねー、自分にもあるから、別にありがたくない(笑)。
男性からしたら、そんなにそこが大事なのねえ、と不思議な気持ちでした。
逆に、男性の局部だけ見るコーナーがあったら、自分はうれしいだろうか? 否…
むしろ、ぽかーんとしている男性を
菩薩のような笑顔でいなしている踊り子さんが素敵でした。

(いわゆるストリップのイメージである、
曲芸系の芸(あそこで笛を吹くとか)や、
本番を連想させるようなふりは、ありませんでした。
ほかの劇場ではあるのかもしれません。)

私は、踊りそのものがとても楽しかったです。
つたない人もいたけど、たいていはかなり上手です。
ストリップならではの型もあるようで、
股が見えそうで見えないとか、おおお、と思いました。
足をびしっとあげたら拍手ーとかは、まるでヅカのショーでのリフトみたいな感じです。

目線の使い方も完全にショー。
そりゃそうか。
宝塚が模倣したパリのレビューはトップレスだし、
戦後、ストリップを牽引した日劇の支配人 秦豊吉は、
戦前の宝塚の海外公演を仕切った人。
日劇の振付にも宝塚出身の人がいたのだから、遠い親戚のようなもの?

そういえば私、ヅカのショーでは、
セクシーな女役のダンサーが好きなんです。
セクシーな振付も好き。
もっと早く生まれていたら、宝塚じゃなくSKDにはまってただろうな、と。

だから、(芸術路線でいきたい範囲での)ストリップは、
そもそも私が好きなタイプの女性像、ダンスに近いのかもしれません。
特に、踊り子さんたちの表情は、
完全に、娘役に必須の「うっとり顔」。ときに、女役に必須の「来てよ顔」。
…とか言うと、ヅカファンは怒りそうだが…

最後はフィナーレと称して、
5人全員出てきて、あそこをチラチラ見せて舞台を練り歩きます。
(動線としてはヅカのフィナーレと同じです)
全員とのポラロイド撮影もできます。

正味2時間半ぐらいで、公演1回分。
これを一日4回やるそうです。大変だあ。
正午から深夜まで、短い踊り子人生を燃やして生きている踊り子さんたち。
みんな、いい芸を追究してほしいなあ、
幸せになってほしいなあ。

生の体をさらして芸を追究している踊り子さんと、
それをひそやかにあがめているおじさんたちを思うと、
不思議と胸が熱くなりました。



(参考文献など)
なお、事前の予習は、
荒俣宏『万博とストリップ』、
ストリップ記者が書いたという『ストリップ五十年史』。
つねに「歴史」「本」から入る私。

あとからネットで調べたら、このあたり
(女性ファンのブログ)
http://merryberrymerry.hatenablog.com/entry/2016/08/31/224324
(読みやすい紹介漫画)
https://note.mu/tokimitokimi/m/m79e35be2604d
が、私の感想に近いです。
夢中になって読んじゃいました。

アサヒ芸能とかにも記事が載っているようなのですが、
絵面からして「女性が搾取されている!」と感じて、手に取れません。
やっぱり、大枠で言えば、女性を搾取する商売の一つ、なの…か、なあ??

http://www.asahi.com/and_M/articles/CCfumtp017022700311.html
風俗に最も近かったのは昭和50年代らしい。
でも、ウーマンリブとして見られることもあったと。
ふくざつ~



nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

カントリー~THE COUNTRY~(DDD青山クロスシアター 7/13 19:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

イギリスの翻訳劇で、
「ええ」とか「そうね」とかの相槌がバンバン台詞にかぶるような、
そういう芝居です。
やや、翻訳に難があったか、
いや、それはわざとなのか。

終始イライラしている芝居なわけです。
なかなか面白かった。

田舎住まいの専業主婦(ゆうひさん)と、夫の医者。
夫が深夜に、若い女性を保護したといって連れてくる。
でもなんかあやしい。
イライラする会話の連続で、
だんだん、夫とその女性がもとからつきあってたとか、
そもそも医者という立場で患者を半ば強制的に○○したとか、
麻薬やってたとか、
そういうことが少しずつわかってくるんだけど、
別に、何も解決しない、という。

その若い女性と専業主婦との、
マウンティング合戦みたいなのもあり。

翌朝、夫がいそいそとテーブルセッティングなんかしちゃって、
妻にプレゼントなんかしちゃって、
でもそれが田舎では履きづらいハイヒールだったりして、
何かズレている。
仲良さげな会話のあいまあいまに、嫌味や探り合いがはさまる。
ちょーーー怖い。

でも、そういうのって、普遍的かも。
本音を隠した会話から見える、いびつな関係性。

夫役の人が、いかにもいい人そうで、
それだけに蔭であんなことやこんなことしてるのか、
と思うと、ぞーーーっとする。
伊達暁さん、上手い。

ゆうひさんが地味めの専業主婦という意外な役。
いろんなことを察知できてしまう頭の良さがあるのに、
現状維持しようとしたり、
表面をつくろったりする、硬質な感じが、
案外あっていたかと。

ステージの三方を客席が囲み、
ステージと客席の間の空間が家の廊下という設定になっている。
ステージ下に小道具をしまってあって、そこから物を出したり。
ちょっと面白かった。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇