So-net無料ブログ作成
検索選択

宝塚をどり / 明日への指針 / TAKARAZUKA 花詩集100!! (東京宝塚劇場 5/22 18:30)

植爺の日本ものショーは昨年もありましたが、全然つまらないっす。楽しかったのはせいぜいヨサコイぐらいかなあ。

獅子と牡丹の場面や、ラストなど、洋風の衣装や装置があるのは、和菓子屋さんが作る洋菓子みたいで、宝塚らしくていいと思います。

ただ、ラストのあの観音像みたいなのはなんですか。怖すぎ! 夢に出てきそうなぐらい怖い!! やめてーーー

あと、冒頭の「よーいやさー」が全然迫力ないのです(比較対象:2003年『宝塚風土記』)。コーラスがどうのとか全く思わない私なのに、最近の月組にはどうしてもそれを感じてしまう。

-------

石田のお芝居は、期待していなかったぶん、けっこう楽しかったです。謎かけがあって、それが解決するという構造になっているから、破綻がない(なんて低レベルな基準 笑)。すーさん&マギーがまた同じような役だけど、まあいいか。コマの役が良かったなあ。

しかし、テーマは「100年を迎えるには、過去を懺悔しなければいけないよ」ということなんですか? 石田先生。私も同感です。『復活』も冤罪が テーマだったし、なんか思うところあんじゃないか、石田っちー。

-------

大介ショーは、白井鉄造の『花詩集』へのオマージュということで、どれだけ本歌取りしているかに興味があったのですが、それ抜きで楽しかったなあ〜。

特に、衣装が豪華豪華。花に見立てた衣装が多いので、ゴムみたいなもので無理やり花を作ってるのが、面白い。

ちなみに、元の『花詩集』は、
・すずらん(ストーリー仕立て)
・黒いバラ(橘薫がタンゴを歌う)
・野菊(マーガレット?)+カーネーション(都会の女と田舎の女)
・椿(椿姫)
・すみれ(天津乙女演じる老婆が初恋を思い出して歌う)
・赤いけしの花(僧院で僧が誘惑される)
という場面構成。(参考文献『レビューの王様』高木史朗)

場面の趣旨まで同じものは、赤いけしの花だけですね。

でも、すずらんは冒頭の衣装に、黒いバラと野菊はたぶんそれぞれ別の場面に、すみれは老婆ではなくコマが歌ってました。

椿の場面って今回あったかしら。

逆に、今回追加されてるのが蘭の場面。これはラテンでした。(光月るうが、かつての鳳樹いちポジション?)

100人ロケット、人数が多いせいで、今までにないフォーメーションで面白い。最後にハッピーバースデーケーキになるのも洒落てる。衣装も、 ショッキングピンクのバラ(ゴムっぽい)がかわいい!

パレードは季節に合わせてか、桜。最後の階段降りで、ほかの宝塚作品から花に関する歌を歌い継いでいたのが、なんとも粋。



で、相変わらず、まさお節全開のまさおくん。やっぱりダメだなあ…自分的には。ただ、隣の人がまさお節を茶化しながらも楽しむ会話をしていて、ヅ カファンかくあるべしと思いました。

ちゃぴちゃんの芝居がどんどん良くなっていて、ダンスも元からうまいのが娘役らしくなったし、この人、違う人と組んでいたら…と思ってしまう。 (逆に、まさおと組んでるから良さが際立ってたりして?)

相変わらず二番手不在ですが、そのおかげでそれぞれに見せ場があったのは、いいことなのかな?

たまきちが、ヨサコイのセンターでも、ショーの女装でも「俺を見ろー!」ってオーラがすごい出てて、頼もしい。

輝月ゆうまくんは重宝されてるねえ。路線じゃなくて若い生徒さんがこういうふうに使われるのって、うれしい。あと、千海華蘭くんが、まさかのハゲヅラで大健闘(『コパカバーナ』のマヤさん以来では?)。子役得意な生徒さんて、その後が心配だけど、本人もファンもこういう路線も楽しんでくれ てるといいなあ。

海乃美月さんて、三田佳子に似てるよね?

みやるり、メイク変えた? シャープになった。で、まぶしそうに眼を細める表情が、たまら〜ん。みやるり観る回と、全体観る回が必要だわ。

レディ・ベス(帝国劇場 5/22 13:00)

お花様&いっくん&ハマコ&石丸さん

どーしてもこの組み合わせが見たくて、無理やり平日に休みを取りました。

エリザベス女王の若き日の物語。異母姉であるブラッディ・メアリーとの確執、偉大な父と、不義の罪で処刑された母…現代の凡人からすると大変なこ とばかりで、そこにばかり気をとられ、最初は何がテーマなのかちょっとつかみづらかったです。音楽もそれほど名曲ぞろいというわけではないし。

特に、エリザベスにとって、王族としての誇りと、自由になりたいという気持ちと両方があるらしく、現代人からしたら後者だけが大切に思える(『エ リザベート』はそう)ので、一貫性がないようにも感じてしまいがち。

が、エリザベスの教育係である涼風さんが「大人になるまでに」という歌を歌って、それでわかりました。「大人になる」ということがテーマなんです ね。父のようになろうとこだわったり、母を恨んだり、そういうことを手放してはじめて大人になれる。だからその後エリザベスは母の無実に気づいた り、恋をしたり、それをあきらめたり、自分の責任を自覚したりして、ラストに女王として即位する。

しかも、恋の相手がロビン・フッド(なんだよね?)という架空の人物っていうのも面白い。で、今後二度と恋をしないし、結婚もしない、と、なるほ どだからエリザベス女王は一生独身だったのね、となる。

ほかのキャラクターもそれぞれに役割をきちんと担っていて、プロットとしては、よくできてるなーと思いました。

ただ、ブラッディ・メアリーの政治はすべて悪で、エリザベスが即位すれば万事うまくいく、みたいな話の流れはちょっと単純すぎやしないか、とは思った。

お花様がもう、王族そのもので、それを強く主張するナンバーでは鳥肌もの。ラスト、別れの形見に花をいっくんに渡すところなんか、神々しいぐら い。はなふさまり、ばん、ざ、い…! なんだけど、王族っぽさが強すぎることがテーマをわからなくさせているのかもしれない、とも思わなくもな い。

いっくん! いっくん!! 今まで別々に観ていた二人が、チューしてるよ〜。感慨深い。しかも、いっくんがここまでがっつり恋愛を演じるのって、 観たことないかも(レミゼは主役級じゃないし)。いやーん、胸キュンだわーー。最後に花を受け取ったあとの表情なんか、もう切なくて ねえ。

ハマコ(ブラッディ・メアリー)はたのしそーに悪役を演じていました。吉野さんも悪役でキメキメ。石川禅さんも悪役でちょっとお笑いあり。

たっちんがエリザベスの死んだ母親アン・ブーリン。美しい歌声で、涙が出そう。

石丸さんはヒゲだとなぜかイチローみたいだ。全体の解説役なので、聞き取りやすい歌でとてもありがたい。

フェリペ役の古川雄大さん、はじめて拝見。すっごい華ね。キムに似てる。そしてすっごい大根なんだけど、そこがヤンチャっぽくてかわいいんだろうなあ。役としては、おバカなんだけど結果的に良い判断をしてくれる、ジョーカーみたいな立場。すごく合ってた。

アンサンブルに好みの顔の人がいると思ったら、月映樹茉ちゃんでした。

ロビーで水さんとすれ違ったよ〜。オーラ消してて地味っぽくしてたけど、あのアゴは水さんだ。

追記:いっくんのラブシーンがっつりはロミジュリもありました。なんで記憶から欠落してたのか…ヒロインが好みじやなかったからかな(笑)

第二章(日本青年館 5/14 18:30)

待望のニール・サイモン作品の二作目ということで期待しすぎたのか、思ったほどではなかった。

が、思った以上に夢咲ねねが良かった。

もともと現代的な持ち味で、若くて浅はかで生々しい役が合っていたけれど、大人の役の生々しさも表現できるようになったんだなあ、と。「ナポレオン」のジョゼフィーヌが良かったのは、この作品の初演があったからなのかも。華やかな女優だけど、ちょっとお堅くて、文学専攻、孤独な子ども時代、離婚したて、わりと男に尽くしちゃうけど、話しだすとだんだん自分の権利を主張したす。ちょっとずつ共感できるリアルさがあって、それでいて娘役の品と華が満載。まあ、これだけ長くトップやってりゃ上手くなって当然かもしれないが。声も美しく感じる。長台詞でウルウルしたよ。

作品としていまいちだと思ったのは、シリアスとコメディが別次元にあって突然変わるように感じたから。台詞のやりとりを楽しむ作品なのに、アメリカンな会話だから、いま何を探りあって会話してるの?と時々迷子になる。離婚や死別後すぐにデートっていう文化も異文化だし。で、気付いたらいつのまにか次元が変わってる。「おかしな二人」は恋愛じゃなくて友情、しかも主人公があきらかに変人だったから、わかりやすかった。今回は普通の人の恋愛だからなあ。恋に落ちる場面なんかは、笑いつつときめいたけど、喧嘩や策略が、すんなり入ってこない。弟カップルの存在意義も最後になってやっと腑に落ちたぐらい。

ひょっとしたら、ねねの演技とほか三人の演技の質が違うのかなあ。単に私が人間関係の機微がわからないだけかもしれんが。

フィナーレのお遊びは楽しかった! じゅんちゃんの大袈裟な歌い方に爆笑。観に来てたわたるやレオン、まさこ様に絡んでた。

わかばちゃんは現代的な役だと悪声が目立っちゃうなあ。でもいい経験になったかなあ。フィナーレの地声がかっこ良かった。

総じて、男は愚かで愛らしく、女は健気でたくましい、そういう話ですよね。なんだかんだいって、しみじみしました。

蘭寿とむの「蛮勇」 [ヅカ的近況]

パレードの蘭寿さんは、まっしろに光り輝いていました。

報道陣のカメラに向かう、後姿を拝見していたのですが、意外にも、というか、予想通りに、というか、華奢な肩でした。

『歌劇』誌の、辞めるスターさんを送る言葉はいつだって涙が出るものですが、今回は特に大野たっくんの言葉に泣きました。

(趣旨)
蘭寿さんと自分は同期である。蘭寿さんは主席で優等生で、うらやましかった。でも、新人公演主演の稽古を担当したときに知った。蘭寿さんはなんで もできる人なんかじゃなく、じつは脆弱だった。ただ、勇気をふりしぼっていただけだった! 勇気をふりしぼって、やわい地面に足を踏み出そうとし ているのだった!

ぬおおおおおお。

しかも、たっくんてばこの勇気を「蛮勇」と表現しているんです。なんて美しい言葉を書ける人なんだ、大野拓史。

男役姿が超絶かっこいい、スーツの皺にまで色気がこめられている蘭寿さんが、一朝一夕で出来上がったものではないってことは、それはわかってる。

だって、昔の蘭とむ(ここでは蘭とむと呼ばせてください)は、熱血で、ちょっとやりすぎ感があって、どっちかというと面白い人 だった(今だから言う)。そんな時代から、誰もがうっとりするトップスターへ至るまでの努力の過程は、「蛮勇」あってこそなんだ!

挨拶のときは、男役の演技とは違って、ゆっくり、ささやくように話す蘭寿さん。トーク番組とかだと、ほんわかほんわかしてる蘭寿さん。ああ、そう いう人が、あの包容力に至るまでの努力の過程は、「蛮勇」あってこそなんだ!

ふみかちゃんが蘭寿さんにもらった言葉をずっと大事にしているように、私も(大野たっくん経由で蘭寿さんにもらったつもりの)「蛮勇」を、机の前 に貼りだそうかと思うぐらいです。


今更気づいたんだけど、82期と大野たっくんは1996年初舞台なのですね。

ねーねー、私もー、私もー、私もその年初観劇だよー。(一緒にすな)

自分的に「同期」の、82期から出たトップ二人が去っていく今年(大野たっくんは去らないでくれー)。そして、自分的にはじめて初舞台で認識 した生徒さん(みりお)がトップになる今年。それがなぜか100周年。感慨深いです。