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宝塚ファンの社会学 / 宮本直美 [ヅカってなんだ?的記事]

こんな時ですが、出るのを楽しみにしていたし、イズムの青弓社の本なので、早速読みました。

「あそこで並んでいる(注:出待ちのこと)ファンたちはみな、宝塚スターへの行き過ぎたクレイジーな思いからあんな奇妙な行動をとっているのだろうか。それは説明として粗すぎる。」(p9)

なるほど、今までのタカラヅカ研究ではほとんど言及されていないファンクラブ活動、言及されていても「もどき劇団」と混同されてたりしていた(『踊る帝国主義』ジェニファーロバートソンファンクラブ。その仕組みを、ただのファン意識ではなく、組織の在り方として解き明かそうという本です。

結果として、現時点(厳密には1990代〜2008年だそうですが、現時点も変わっていないと思われる)での、ファンクラブの「暗黙の了解」が、ほぼ全て網羅されています。

こういう本はとても貴重です。10年後、20年後にものすごーーーく貴重な資料になると思います。非公式の活動って全然、紙に残らない。そのうえヅカファンは「今を生きる」人たちばかりだから、自分が経験したことを歴史として語らない。残さない。とてももったいない。今こうして紙に残ることはとてもとても貴重です。

また、これからファンクラブに入る、最近入ったという人は、これを読んでおけば「なるほど、こういうことがあるのね」「こういう力関係で動いているのね」と心構えができて、とても良いと思われます。

ただ、どうしてこのような組織の在り方になっているか、については切り込めなかったようです。「より踏み込んだ社会学的関心の断片は、むしろ注のなかで示唆するにとどめた。今後は個別の問題を分析していければと考えている。」(p190)とのこと。ファンクラブの在り方は宮廷生活の構造に似ている、という指摘が面白いので、今後に期待しています。(私が出待ちしながら「これって平安時代の宮中」って思ったのもちょっとつながる〜? ←何様)

また、冒頭(p18)では新専科制度が競争を激化させ、ファンクラブの在り方も変わった、とあって、「え、ポイント制って新専科からとか、そういうことがあるのお〜?」とわくわくして思って読み進めたのに、それについて本文中で触れていないのも残念。(ポイント制は1990年代からあった模様)

最後に面白い指摘が。最近チケット難じゃないので、ファンクラブの在り方も変わるかもしれない、と(p185)。なるほどねー。

未来についての予測は、今の分析と、過去の分析があってこそ。今についてはこの本で詳述されたので、過去がどうだったのかもすごーーく知りたいです。高声低声には断片しかないので難しいとは思うけれども、聞き書きとかするしかないのかなあ。

あ、あと面白かったのが、注にちょろっと書いてあった、娘役を重視しないファンの傾向は、新たに「女性」を生み出して排除する現実の男性社会を模しているだけだ、という指摘(p17)。これまでの、男性社会からの逸脱であるという見方と逆だ。

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東京は今こんなです2 [ヅカ的近況]

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薄暗いロビー。ホワイエでのスカステ放送も無し。広告が消灯してあったり、洗面所の温水も切ってあったりして、ちょこちょこ節電している様子。

お向かいのシアタークリエでも、出演者が募金箱を持ってロビーに立っているのが見える。

幕があいて、生徒さんたちがそこにいることに驚く。ああ、当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃなかったんだ。なんてありがたいんだろう。

退団公演だというのに、こんなことになって、でも立派に責任を果たしているまとびさんが、フレディという役と重なる。まとびさん、ありがとう。

キャシーに感情移入してフレディを追っかけまわしている気分と、まとびさんに感謝している気持ちと、今こうして公演を観ていられることのありがたさと、生徒さんたちの葛藤や頑張りに対する感動とが、かわるがわるにおそってきて、涙がとまらない。

終演後には組長とまとびさんの挨拶がありました。葛藤していたけれど、舞台に立ってお客様に温かく迎えられ、真っ直ぐな瞳で見つめられ、逆に元気をもらった、自分たちにできること、自分たちにしかできないことをしたい、と。

ロビーで生徒さんたちの募金活動。生徒さんたちが話し合って決めたという。観に来られない人に対しても、何かできることをしたいという気持ちがひしひしと伝わる。

生徒さんたちも、悩み、苦しんで、そして乗り越えようとしてるんだ。そのことが、私にはとてもうれしかった。仲間のような気がして。(自分は何も苦労してないのに、とてもおこがましいのですが。)誰もが不安や悲しみで苦しんでいる。孤独じゃないんだ。

「来週もまた劇場に来られますように。またみなさんに会えますように。ふみかさんに会えますように。」劇場を出るときに、こんなことを思うのは初めてだなあ、と気づく。

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東京は今こんなです [ヅカ的近況]

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JR有楽町駅の、劇場に一番近い改札。いつもは公演の宣伝がこうこうと光っていますが、今は電気が消され、まとびさんの顔もわからないぐらい。街のネオンもついてないし、お店は早く閉まるし、どこもかしこも薄暗く、気分も暗くなります。でも、自分が子供の頃はどこもこんなだったかも。いろいろ見直すいい機会だとは思うのですが。

そんな中、みみトップ決定のニュースはまさに一筋の光です。公正な判断、頑張った人が報われる、適材適所、良心、誠実…そういったものこそ、今、光たりえるものだと思います。

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罪悪感とリュータンさん [近況]

15日(火)から出勤しています。14日(月)は駅がすごい混雑で電車に乗れませんでした。

こんな理由で家にいるというのも、空しくてねえ…。普段ならうれしいお休みなのにねえ…。

そのうえ、出勤できたとしても、自分の仕事が人命救助に直接は役立たないということで頭がぐらぐらしてしまう。めぐりめぐって将来の人命救助にはちょびーっと役立つかもしれないけど、今すぐのことには全然無力。私ら、公僕なのに。私らの仕事の意味って何!?  

電気を使えば、無頓着に電気を使っていた自分に暗くなり。停電の区域にならずに、ほっとしている自分をまた責め。花組の東京公演はやるのかな、とか気にしている自分を後ろめたく思い。帰宅難民になったぐらいで疲れている自分の体力の無さに絶望的になり。

また地面揺れてるし。被ばくも怖いし。東電のHP見ても停電区域や時間帯が当初はよくわからないことにイライラしたし。明日電車が動いているかわからないけどとりあえず早く寝て、朝なんの確証もなくても起きて。出勤しても、停電するから早く帰れと言われて、すごい混雑の電車に乗り。被災地や原発では生死をかけているというのに、こんなことでおろおろして、何の役にも立てないなんて。

はっっ、私、今、『愛と青春の宝塚』の影山先生? 「少女歌劇の引率なんてまるで女衒」と言われて落ち込んでいる、影山先生みたいじゃね〜?? (私には影山先生みたいな才能も役割もない、ということはさておいて。)

いやーん、リュータンさん、励ましに来て〜!!! 

宝塚歌劇団に愛想をつかしていても、宝塚歌劇のスピリットの具現であるようなリュータンさんを思うと、涙が出そうになる。あの明るさは「希望」そのもの。ベニが言うとおり、太陽だよなあ〜。

罪悪感ってのは、きっと誰しも持ってしまうのかもしれません。被災地で大変な思いをしている人でさえ、自分は死ななかったということで罪悪感を持ったりするそうです。

私はつい、罪悪感やストレスを抱えきれなくて、緑豆に「あんたは深刻さが足りない」などと怒ってしまったり。マンションの貼り紙「停電時はインターホンが使えないので、不審者の入場がないように」に「自分の身を守ることしか考えてねーよ、こいつはよ! ほかに言うことねーのかよ!」と毒づいたり。

いかんいかん。こういうのが極端になると、関東大震災の流言蜚語のように暴力につながるんだろうな。混んだ電車で「どいてよ! 降りれないじゃない!」と怒鳴っているおばさまがいました。「あけてください」って言えばええやん。ああならないようにしなければ。

とりあえず、出勤できただけで気分は落ち着きました。目の前にとりあえずやることがある、義務を果たしている気になれるだけでも、ありがたい。仕事でなくても、家事でも読書でも、何かをしてたほうがいいと思う。テレビもあまり見すぎないように心がけます。とにかく罪悪感を自覚して、気持ちをやわらげないと、寄付や節電を着々と行うこともままならん。

現役生徒さんたちも、舞台に立つという義務を果たして懸命に笑顔を見せてくれているんだと思う。それがリュータンさんが具現した「希望」につながる。きのう雪組生3人の顔を見て、本当に元気づけられた。永井愛がきのう、『シングルマザーズ』の舞台挨拶で「演劇は平和なときにだけやるものではなく、大変なときにも人々の心に寄り添うものでありたい」と言ったそうです(『愛と青春の宝塚』の大石静と二兎社をやってるだけあって、まるで影山先生へのメッセージみたいだね)。涙が出ます。それぞれの場所でできることをしたいものです。

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トークスペシャル

キタロウくん、ありがとう。ひなちゃん、りんきら、ありがとう。こんなときにトークショーなんて、気持ちをどう持っていったらいいのか大変だっただろうに、ありがとう。挨拶で被災地への思いを述べて泣いてつまってしまったキタロウくんの優しい心。

竹下さん、ありがとう。地震に配慮しつつ、いつも通り楽しい司会をありがとう。「皆さんに元気を送りましょう、それがあなたたちの使命です」という力強い言葉。

下級生の成長について楽しく語りつつ、なぜかまた涙するキタロウくん。一人でしゃべると拙いのに、合いの手は上手いりんきら。見た目と違いホルモンヌなひなちゃん。意外に涙もろいキタロウくんをフォローする意外にしっかりものの二人。

三人が入場したとき、涙が出そうになった。キラキラしてる! 殺伐とした状況にも、希望のようなものがあるんだ! と思ったの。行けたこと自体、ありがたい。もらった元気を、私も誰かに伝えられたらいいんだがなあ。
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震度5強の記録 [近況]

タイトルはマイミク様の日記から拝借しました。
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帰宅難民の夕食。フリーズドライのシチューとビスケット(意外においしい)。これではお腹いっぱいにならないのだが、あるだけありがたい。

地震の際、職場の事務室(2階)にいたので机の下に隠れた。とっさに気になったのは、自宅の猫のこと。机の下から出てきたら、タンブラーが倒れて書類がお茶ででろでろになっていたのと、本がいくつか倒れてた。気象庁のサイトでは震度4。そんな小さいわけないと思い、トイレに行くにも膝掛けを防災ずきんがわりに持っていく怯えぶり。

他社の営業さんが「こんなときにすみませーん」と言いながらやってくる。「車運転してて、自分の運転がおかしいのかと思った」とのこと。4時からの打ち合わせを、余震の中でも一応続行。外の高速道路では車が普通に走っている。自分としては上の空なんだけど、「○○の件ですがー」と仕事の電話をかけてくる人もいて、深刻度がいろいろというか、あくまでも日常を続けようという意識、続けなきゃいけない状況、続ける以外ない状況、いろいろだなあ、と思う。

携帯→固定、固定→携帯、携帯→携帯は、通話もメールも×。固定→固定が最初はつながるが、5時頃からは×。結局、PCメール同士で緑豆とは連絡がとれ、猫も無事だと知って心底安心した。mixiやTwitterでお友達たちの状況もわかった。「大丈夫ですか」と聞いてもらえたことも、なんかうれしかった。ありがとうございました。

yahooのサイトでは震度5強とある。テレビでお台場の火事の映像が流れ、これは一大事だという認識が広まっていく。「映像」の力はすごい。

電車は今日中には動かないようなので、売店に食料を買い出しに行く。課員全員ぶん買う人もいれば、自分のぶんだけ買う人もいる。どっちがいいのかわからない。けっこう遠いのに歩いて帰ることを決意する人もいるし、歩ける距離だけど外は怖いからここにいるという人もいる。銀座線が動いた! 銀座線神! と思ったら「混雑でストップ」…大変だ〜。

書庫は階が高いほうほどひどい状況、地下は大丈夫だったとのこと。貴重なものを地下の一番下に置いているのは正解なんだ。出納は地震後すぐにとめたが、帰れない人のために開けておく。

8時頃、携帯がつながりだしたらしく、メールが遅れて届いた。仕事をする気にもなれず、歩いて帰った人の携帯からの報告を待ったり、参考書として置いてあった長編歴史漫画とネットの地震情報を交互に見たりして、過ごす。車で向かえに来てもらうという案は、Twitterでリアルな渋滞状況がわかったので却下。Twitterの便利さを初めて実感。(ちなみに、ロミジュリは幕間だったということもTwitterで知った。やはり生徒さんたちのことが気になるヅカファン。)

10時過ぎに非常食と毛布が配られる。机につっぷして寝るのは自分には無理なので、どこか横になれる場所を探し、結局VIP用入り口の応接セットのソファーで寝ることに。外の道路が見えるのだが、3時頃まで渋滞していた模様。歩いている人も2時頃までいたようだ。とりあえず安全な場所で横になれるだけありがたい。応接セットを仕切っているパーテーションが、ゆーらゆーらしているのが怖い。時折、下のほうから「ここここここ…」という音が聞こえ、次第に「ぐらんぐらん」になったりするのも怖い。

朝、JRは7時から動くと言っておきながら実際には動いておらず、私鉄が動いていることを、これまたTwitterで確認して、出発。銀座線はわりと普通の混雑。都営浅草線がものすごい混んでいた。一番大変だったのが、泉岳寺と品川間が不通で歩かなければいけないため、地下通路の出入りがすし詰め状態になったこと。子供連れ、お年寄り、松葉杖の人、英語の路線図を一生懸命読み解いている外国人、、、本当に大変そうだった。品川についたらJRが動いていたので、京浜東北に乗るが「途中で窓から飛び下りた人がいたのでしばらく停まります」とのこと。迷惑だなあ。

こういうときって本性が出るのだなあと思う。歩きながら平気でゴミを捨てる人、喫煙マナーを守らない人。。。(ちなみに自分の本性は「とにかく睡眠」だった)自分は職場だったからよかったけど、駅構内で寝た人など、よからぬ輩がいないとも限らず、本当に不安だったと思う。

ちなみに、都営線は改札無しにしていた(それだけ混んでた)し、案内もわりと適切だった。京急はイメージ通り、テンション高い案内。JRは品川では改札を通らないで入ったのに、蒲田ではいちいち定期を確認しようとしていて混乱していた。さっさと改札無しにすればよかったのに。7時から動き出すと言わなければ、期待して動き出した人が減ったようにも思うし。でも、我が職場もだけど、自分の持ち場で頑張っている人たちに本当に敬意を表する。

蒲田で緑豆の車に拾ってもらって、帰宅。もう渋滞していなくてよかった。途中、瓦が落ちている家、壁が一部落ちているビルを見かけた。横浜駅のボーリング場がひどいことになったと聞いたが、あれは建て直したばっかりじゃなかったっけ?? 耐震構造とかってあまり気にしたことなくて、古い建物は残しておいたほうがいいのにと思っていたけど(例:三信ビル)、危険なんだなあ。古い建物を危険じゃなく残す方法はないのかなあ。

家の中は、不安定に置いていた帽子が落ちていただけで、ほかは無傷! 1階だからだろうか。斜面をくりぬいて嵌めたようなマンションだからだろうか。

ちなみに、車での帰路、お腹がすいたので回転寿司、それから食料を買いにデパートに寄った(そのうちお魚が高騰しそうだな、と思いつつも、とりあえず食べる)。どちらも普通に営業していて驚いた。ブランドものを買っている人もいる。もちろん、開けないとお金にならないからなんだけど、人間、できるだけ日常を続けたいという本能みたいなものがあるのかな、とも思う。

被災地のために何ができるのだろうか。帰宅難民になったぐらいで疲れてしまった情けない自分は、何かで穴埋めをしなければと思ってしまう。でも、できることって、とりあえず節電と募金ぐらいか? → となると、それ以外は日常をやるしかないか → 日常っていっても、必要最低限でないこともたくさんあるわけで。洗濯は? ネットは? おやつ食べていい? 何もかもが不謹慎だとか言う人もいる? → じゃあ何ができるのか? → 堂々巡り。

東宝は今日から再開したという。(どさくさにまぎれてメモカ復帰は姑息すぎて言葉もない)商売なんだから営業したいだろうなとは思うが、生徒やスタッフは大丈夫なのかと心配だし、電気くうだろうなあとも思うし(報告によると、ロビーで電気をつけてないところもあるみたい。少し節電しているようだ)、日常を再開することで誰かを元気づけることにもなるだろうとも思う。うーーー。

少なくとも、レビューというもの自体が、近代の技術発展(動力をいっぱい使いたいという考え方)と切っても切れないものなのだから、これは根底にかかわることだよな、とも思う。

緑豆が観劇に行くというので、食料と水を持つように説いたうえで、「生徒さんの応援をよろしく」と送り出しました。

チェルノブイリがオチになっている漫画『月の子』(清水玲子)を読んでいる。高村薫の『神の火』は舞鶴の原発の話だったよね。原発で働いている人が早死にしたルポを読んだことがあるので、住んでいる方の被爆もだし、働いてる方もとても心配だ。
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記者と皇帝(3) [観劇メモ]

(ネタバレあるよ)
あとは箇条書き的に。

ミュージカルナンバーとして良かったのは2曲。踊り子たちがタップ踏んだり内緒話したりするナンバーが一番良かった。ロシアンブルーでは惚れ薬のナンバーに相当するかな。女の子たちがキャピキャピと恋ばなをするナンバーが上手なたっくんて…。

それから二幕最初の、考えながらタップをするってのが、昔のミュージカル映画みたいでちょうかっこいい。ここは柵がぐるぐる回る装置も面白い。「幌馬車に乗って〜」っていう音楽もいい。

そもそも、モールス信号をタップで踏んで内緒話するって、すごくない!? そんなこと可能なの? めちゃめちゃ素敵。昔のミュージカル映画みたい。何か元ネタあるのかな? 

カチャ様以外の悪役3人(風羽、天風、てんれー)が素敵すぎた。よーするに私は、こういうポジションのジェンヌさんが好きなんですよ、はいはい。3人のキャラクターはもう少し書き分けがあったほうがよかったなあ。その点、愛月ひかるの役はおいしかった。

まさこ様、おいしいなあ。かっこいいなあ。いるだけでかっこいい。まさこ&ちー、好きすぎる。フィナーレは二人をガン見。

れーれはもう少し華やかになるといいんだがなあ。でもかわいいし、台詞が棒読みじゃなくなってきたので今後に期待。

妹役の怜美うららちゃんがきれい。芝居も上手い。研2かよ! ハマっこジェンヌ桜木みなと、すげー芝居いけるじゃん! ぷくぷくした顔もすっきりしてきた? 研2かよ! 地元民として応援するよ。ベッキー役の子が美々杏里みたいだった。

じんじんのメイクがあの当時の絵に出てくるおじさんみたいでスゴイ。

ラストのラブシーンの台詞は本当に素敵。オクテだった大野先生も大人になりました(笑)。

たっくん定番のお花は、今回はミモザ。季節にあわせてあるのね。動物は犬。これは史実なのかな? 

ヴァレンチノの名前が登場するけど、この時代、映画まだないよね? 史実に反するけどあえて同じ組の作品を宣伝する心意気がいいわあ。「異議あり!」もね。こういうところにもタカラヅカ愛が満ちているよね。

以下、パンフ熟読してもわからないこと(裁判以降、パンフすらも買う気がしなくなっていたが、大野作品は蘊蓄満載のパンフを買わないともったいないので、久々に購入)。英語のタイトル「THE EMPEROR AND KING AND I」って、『王様と私』? エンペラーとキングは? どうして主人公の名前が「アーサー王」なの? 新聞王と関係あるの? 

…こういう予習復習も、私にとってはタカラヅカに「参加」している行動なんです。

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記者と皇帝(2) [観劇メモ]

(ネタバレあるよ)

ただ、作品としての完成度はちょーっと低かった。残念ながら。『ヘイズコード』はすごい完成度だったんだがなあ。

まず、ドタバタが多いから、難易度が高い。脚本としても、演技者としても。そもそもコメディのテンポを持っているのはほっくんとじんじんぐらいで、だからほっくんが極端に三枚目に見えちゃうんだよね。特に、今回下級生が多く、安心して観ていられるのは、ちーちゃん以上。もう少し脇にも上級生がいたらよかったのかもしれない。どうにも段取ってしまうように見えて、こちらの感情が乗り切れないところが多かった。

それから、肝心の悪役の企みがわかりにくい。一幕最後の逮捕劇は、悪役側が仕組んだことなのかどうか、後から考えたらわからなくなってしまって、パンフで確認してしまった。…って私の頭が悪いだけか。選挙に利用しようとして断られて、逮捕。でもじつはカチャ様だけは最初から皇帝を潰す気だった。ってことだよね?

真夜中に保釈された場面も、新聞社へ直行するのが都合良すぎる。そこで、新聞社と悪役の癒着がわかるのも、あっさりしすぎている。ここはもっとメリハリがほしい。

そして、配役。カチャ様の敵役は本当に無理だ。本人比では男役芸がアップしているけど、やっぱり無理だ。小顔すぎて子供にしか見えない。ほっくんが「あなたのようになりたかった」が、「はあ!?」と速攻突っ込み。ここが締まればもっとよかったのになあ。まさこかちーのどちらかにすればよかったのに。カチャ様がほっくんの友人役でよかったのに。劇団は、爆上げしたい人に、黒い役をやらせようと思っているらしい(例:コードヒーロー)。たしかに黒い役ができなきゃ立派なトップさんになれないという視点には同意する。だけど、ここまできて無理なものは無理だと思う。

あと、もっと皇帝を出すべきだ! 皇帝がみんなに好かれている様子をもっと描いたほうが、「良心」とはなんぞやが伝わると思う。良心なんて通用しないだろ、バカみたい、と思う気持ちと、でもやっぱり大事だよね! と思うこの気持の差が、そもそもコミカルなんじゃないなのかな。ソルさんのかっこいいけど優しそうで、ちょびっと怪しい?感じは皇帝にピッタリだし。

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記者と皇帝(1) [観劇メモ]

(思いっきりネタバレあります)

アメリカ皇帝だという妄想にとりつかれた男ノートン。たっくんが取り上げるんだから、面白い人に違いないと思って事前にちょっと調べた。浮浪者なんだけど、市民が皇帝を好いてたってのがたしかに面白い。人気者の皇帝が街の不正を正直に口に出したことで、行政が動かざるを得なくて街がよくなったりする。市民は皇帝に家やご飯を提供する。なんていい話なんだろう。なんて素晴らしいんだろう。そんな「良心」が今の世の中にあるだろうか?

と思ったその気持ちが、そのまま作品になってた。『記者と皇帝』

皇帝は「良心」の象徴。だから貧しい市民に人気がある。その人気を利用したうえで、皇帝をつぶそうとする上流階級の悪役たち。新米記者のおぼっちゃまと元踊り子が、ペンの力で「良心」を守り、悪事があばかれた上級階級の方々は反省する、というお話。

そう、反省するんですよ、悪役が。そいでもって、公園の掃除とかしちゃうんですよ。そんな上手くいくわけないやん! と思いつつも、ああ、こういう「良心」のあるお話こそが宝塚歌劇の本質だよね、と強く思う。

パンフによると、角書は「国民劇」としたかったそうだ。小林一三が唱えた、全国民が楽しめる演劇。今からじゃ想像もつかないけど、大正時代は、高尚すぎてついていけないお芝居か、男の人しか楽しめないセクシーな内容か、言葉もわからなくてちんぷんかんぷんなオペラか、ぐらいしかなかった。そんな中で宝塚歌劇は、健全で家族全員で楽しめて、世の中が明るくなるような(←ここ重要)お芝居の先駆として誕生したんだそうです。それを「国民劇」と呼んでいたんです、小林一三は。

悪いことを悪いと言ってもかまわない。正義が通用する。健全なペンの力で。「良心」が守られている。あああ、本当にそうなったらいいなあ。

だって「良心」って宝塚の精神そのものでしょう。それをつぶそうとしちゃいけないよ。守らなきゃ! そのメッセージを、とにかく明るく提示するのがまたいい。バカみたいな正直さで、バカみたいに明るく、バカみたいな建前を、でも素晴らしい建前を、痛快に唱え続けようじゃないか。

そう思ったら、とにかく泣いた。

鈴奈さんが最後に、皇帝がそこにいると勘違いして言う台詞。「ほかの街で活躍したほうがいいって言われるけど、あなたがいるから私はこの街にいるわ」は、たっくんの、まだタカラヅカにいるよね宣言だよね。わかった、たっくんがいる間は私も観るよ!!

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主人公が「ジュニア」と呼ばれるのは既得権への批判でもあり、理事長を名指ししてもいるよね? モールス信号の証拠が新聞に載ることで、悪役が負けを認めるのも、なんか、通じるよね? 深読み? 深読み?
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奏乃はるとお茶会 2/27 [お茶会報告]

にわにわの知的な面ばかり強調してますが、じつは笑ってばかりのお茶会です。そのことが伝わるかなー。

髪型は、サラサラのド金髪! オネーギンのときからずっと金髪だそうです。神父さんは全カツラなのに、なんで?

テンションあがるんですよねー。オネーギンのお稽古のときに、ラフスキー将軍役で行き詰ったときに、髪の色をこれより少し緑っぽい金髪にしたら、なんか「あたし、別人!?」って切り替えることができて。

オネーギンのDVDはしょっちゅう見てます。自分の場面になるとビクビク…どうなんだろう…ん? けっこう自分イケてる? いいんじゃない? 巻き戻して観ちゃったりして。毎日2時3時までお稽古してすごく大変で、充実してたけど、こうして客観的に観るとやっぱり完成度の高い公演だったな、と思います。

ロミジュリの話題。神父さん、ジョン以外の人材はいないんですか?

彼しかいません。でも、悪いのは私なんです。だって私、ジョンに急げとは一言も言ってないんです!!(言われてみればそうだ…! なんて間抜けなの、神父様!)

ホリゾントでジョンに会うんですよね。「何してるの?」「ロミオにこれを届けに…(まったり)」「急がなくていいの?」「急げとは言われてないんで…」みたいなやりとりがあったりして(笑)

原作ではほかの修道士の家に寄っちゃって遅くなるんですよ。(へー。さすが読書家にわにわ。)

マントヴァって、ソルフェリーノで目指した街ですよね?

ヴェローナからどれくらい離れてるか知ってます? 早花まこがガセネタ流したことがあって。宝塚から梅田までだって言うんです。でもそれはガセで、宝塚から逆瀬川までなんですよ! たった2駅! だからマントヴァは逆瀬川ってことで。(近すぎ! っつーかきゃびいはなんで間違えたんだw)

ロミオ、マキューシオ、ベンボーリオは子どもの頃から裏庭に忍び込んだりしてたんでしょうね。粗忽者のベンボーリオが薬草触って痛くなっちゃったりして。ロミオはいつもいろんなことを相談しにくるんで、てきとーに聞き流してます。(目に浮かびます、ロミオをうざがる神父さま)

「ああ」「ふーん」「そう」みたいな。ロミオは「ちょっと」心配なところが、「すごく」ある子。(こういう、言葉に厳密なところが、知的なのよ)

薬草は…裏に庭があったから始めました。神父さんはヴェローナの人ではなくて、フランシスコ会から派遣されているだけで、今40代。赴任したのは20代という設定です。普段は市民の「風邪ひいたー」とか「腰痛いー」とかに対応して、つい、出来ちゃったんでしょうね、あの薬が。でも人体実験はジュリエットが初だったと思います。

ジュリエットが目覚めたとき「神父さんがおっしゃったとおり、爽やかな目覚めだわ」って言うじゃないですか。私、爽やかな目覚めなんて一言も言ってないんですが〜。薬の壜に書いてあるんですかね?「爽やかな目覚めをお約束します」みたいに。(いやん、緻密だわ〜)

神父様、じつはエステも経営しているとか?

「工事中ですよろしくお願いします」って、よく工事現場にあるみたいな札をもらったんです。

な、なんのために…?

わかりません(笑)。東京の楽屋では、入口入ったすぐのところにいるので、そこに立てて、いろいろメッセージ? を書いてみたりして。そこに「神父、エステ始めました」って書いたり。「初めて女を知ったのは15の、春夏秋冬、どれでしょう」とか。晴華みどりさんが「春?」とか言い出して、緒月さんが「あれ? 春だっけ?」とか、わかんなくなってた。(キタロウくん、しっかりー)

最初にお稽古した日のことはよく覚えてます。小池先生は例によってー、しつこいからー、前の場面がおして、10時過ぎて電気が消えてて、最初に演じてみたとき小池先生は(小池の真似)「裏のお寺の、おしょうさん、おしょうさんみたい」

座って歌うのは、むしろ楽です。でもこないだ、靴が衣装の裾にひっかかっちゃって。このまま立ったらドリフだなって。こういうときって、3つの頭で考えてるんですよね。「立ったらドリフ」と、ちゃんと歌っている頭と、どうやったらドリフにならずに立てるか考えてる頭と。(こういう話がすごく客観的で私はほれぼれします。文字にするとふつーなんだけど〜。)

衣装は英真さんのなんですが。きつい! 英真さん細すぎ! すごくいっぱい出してもらいました。なのに、背は私のほうが少し高いのに、ズボンのすそはお直しなし。…どういうこと!?

公演中にホワイトデーがありますね

同期の娘役二人に何をお返しするかな…ってふつーに考えてるところがおかしいですよね(笑)。(おかしいです。でもそう考えるにわにわが素敵です)まっつさんに「チョコ何個もらいましたー?」とか聞いたりして。やっぱりおかしいですよね。まっつさんに「んー、覚えてない」とか言われちゃったりして。(くはー、さすがまっつさん。)

大劇場のあとのお休みも、途切れさせたくなくて、劇団レッスンに出ていたとのこと。とても充実しているようです。でも、「いつも一番好きな役は自分が今やっている役なので、次の公演はその役が一番好きな役になると思います」とも。その志が素晴らしいよね。

でも一番ツボだったのは、お手拭きで顔を拭こうとしたことかもしれない。(ライトのせいで暑かったようです)お手拭きで顔って、なんてオヤジなの(はあと)。知的で面白いおじさん、にわさんでした。




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