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DREAM TRAIL(青山劇場 1/24 18:30) [観劇メモ]

私の愛したタカラヅカは、もう銀河鉄道の彼方にしか無いのかなあ…

TRAIL=痕跡、人や車の列。列車が連なるイメージから、夜行列車に乗って旅立ち、思い出を探しに行く、というオープニング。

最初に登場するカヨコが、車掌さんか駅長さんか、中性的で、透明感と毒とをあわせもっていて、一気に銀河鉄道の駅舎へ連れて行ってくれる。まさにオギーのミューズ。そこにアンサンブルの面々が、ロングヘアなのに男の格好でこれまた中性的な駅員さん役で、ドレス姿の元トップさん、元管理職さんらが客として、集まってくる。

一人現役男役で、まっ白い燕尾のすずみんは、タカラヅカそのものの象徴。初風諄様が愛の歌を歌うとき、その視線の先にはすずみんがいるの。ラブソングを歌い継ぐところで常に、愛の対象はタカラヅカそのものなんだと感じる。

思い出を探しに。そうすれば未来が見えてくる。と歌うけど。

今までは、OG公演を見るといつも「こんなすごい卒業生が生まれた団体はすごい」と感動してました。もちろん今もそう思う。でも今はむしろ、「この人たちの足跡が汚されてしまった」と思ってしまう。感動して泣くんじゃなくて、苦しくて泣く。バカにしながらも大好きだった自画自賛ソングの数々が白々しく聞こえてしまう。

アンコール前の曲が、ツレちゃんの「さよならは夕映えの中に」だし。アンコールの「すみれの花咲く頃」の二番は、恋が終わってしまった様子を歌っているし。

でも、オサが「あさきゆめみし」の前に歌った歌(なんの歌なのかな?)みたいに、忘れてしまうこともあれば忘れられないこともある、闇を通り抜けたら、光が見えてくる、はずなのかな。

オギーがパンフに「宝塚は残る人もプロだけど、夢を守るために辞めた人もプロ」「損得のない純粋な世界だと信じ、夢見て、いつくしんだ宝塚を表現したい」というようなことを書いていた。(立ち読みゆえ、要旨)

団体は腐っても、スピリットは腐っていないよね。だって、この人たち、すごいもんね。私が、この人たちからいっぱいいっぱい、元気や幸せをもらったことは確かだもんね。

ショーとしては、オギーっぽさが、典型的なOG公演のテイストに呑み込まれてしまったのが、ちょっと残念。ひたすら歌い継ぐパターンで、それはそれでいいんだけど、ちょっとメリハリに欠ける。パンフでは、場面ごとにタイトルがついてたので、それがもっとわかるようにしたほうがよかった。あー、やっぱり装置や衣装をいろいろ使ったオギーのショーが観たいなあ。

ただ、有名どころの歌をあまり使わなかったこととか、MCを一切排除したこととか、それなりに工夫しているんだとは思う。特に二幕前半のジャジーなノリが楽しかった。斎藤恒芳の音楽だと思うんだけど、ハマコが歌って、風花舞がセンターで踊って、後ろでアンサンブルがバリバリ踊る場面が一番よかった。歌詞はなんて言ってたんだろう。

風花舞の後ろで、みらん、みほ先生、あかしくん、そらちが踊るなんて、夢のようじゃ、ありませんか。(しかも、みらんちゃんソロ多いじゃん!) 歌ウマな安奈淳様、杜けあき様、オサ様が「セラムール」をハモって歌うなんて、夢のようじゃ、ありませんか。安奈淳の「ファニー・フィーリング」とか、なかなかいい選曲だし。みなみちゃんが朗々とソロ歌ってたし。要所要所はおさえております。

『モンパリ』のラインダンス再現(もちろんフリは今風にしてるんだろうけど、脚上げがないところは当時の通り)は面白い。あと、パリのレビュー小屋の怖いお姉さんのイメージなんだろうけど、マリコさんの×××ね。。。意図はわかるけど客席は笑ってました^^;

そして、ゲストのシメさん、ちょおおおおかっこいい! 映像で見る何倍もかっこいい。あの目線、手の動き、表情。濃ゆい濃ゆい、この濃さがほしいんだよ。みんなが夢中になるの、わかるわ。あ〜、生シメさんが見れてよかった。すずみん、あの濃さを受け継げるよう、頑張れよ〜。(えっと、シメさんに感動して、ワタルの印象がふっとんでしまった。まあ、ワタルは見慣れているからね、ごめんごめん。)

この濃さが、OG公演のうれしいところです。よく「竜眼家の好みは濃い」と言われるけど、OGのみなさんと比べたら全っ然薄いから! と思う。こんな濃いぃ芸が、スピリットが観られるのも、タカラヅカがあるから。タカラヅカという<文化>に出会えたことは、本当に感謝してもしきれない。たとえ銀河鉄道の彼方であったとしても。

開演前や幕間に流れている音楽が昔昔の宝塚の曲なのもよかった。トイレに並んでるとき、「あら、これ初風さんの声ね、懐かしいわね」なんて言っている方がいて、歴史を感じるのでした。

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エディット・ピアフ(銀河劇場 1/22 18:00) [観劇メモ(ヅカ以外)]

鼻っ柱が強くて、でも本当は弱虫で、ちょっと品がなくて、でもすごく可愛くて、かっこいい。細くて小さくて、でも声は強い。ピアフは、トウコの代表作になるんじゃないかなあ。ピッタリだった。しかも、声が似てるよね。最初のほうは地声だけではすっぱな歌い方、年をとるにつれてだんだん歌い方が変わるのも、さすがだった。

いわゆる「女の一生」ものなので、すごく目新しいってことはない。でも、私はこういうの好きです。ピアフの劇的な人生のエピソードをつないでいく、ちょっと細切れだけど、不自然じゃない。

インナーお母さんとお巡りさんという、ちょっとづつだけどどの時代にも大体出て来る人物を配したのがよかった。インナーお母さんは、一週間でピアフを捨てたからピアフとしては顔も覚えてないんだろうけど、幽霊みたいに出てくる存在。お巡りさんは最初は貧乏なピアフをバカにしてるんだけど、最後はちょっとファンみたいになる。そういえば、BOY FROM OZにはインナーチャイルドが出て来たね。作品としてもあれと同じ作りで、一人の人生を、その人の代表曲を上手にあてはめるという手法で、なかなか上手にはまってた。

あと、電話に怯えるエピソードもよかった。電話に出ると雑音だけが聞こえるという夢が、不幸の予兆として出て来るんだけど、私も電話嫌いなのでよくわかる。ラスト、最後の夫となるテオがその不安をといてくれて、しかもテオの両親が、ピアフが望んでいたような父親と母親だった、というのが救いだった。(ここで、インナーお母さんが去って行く、という演出にすればよかったのに。と思ったら、なんとテオのお母さん役とインナーお母さん役は同じ床嶋桂子なのだった…! わからなかった〜)

衣装がかわいかった。特に、最初にデビューするときの黒のニットワンピ。裾からプリーツが見えてるの。あと、ニューヨークにいるときのラメツイード?のワンピ

妹分の役が、地味だけど上手くて、誰かな〜と思ってて、途中で気づいた。佐藤仁美じゃん。テレビで好感もってたけど、舞台でも悪くない。ピアフの最愛のマルセル役の鈴木一真、初めていいと思った。テレビだと顔が変だし、『KEAN』の皇太子役は高貴に見えなかったけど、ボクサーはいいじゃん。しかもこの人、声が甘〜いのね。これからもこういう役をやるべきだ。マネージャー役の甲本雅裕は、すごく笑いのセンスがよくて、しかもトウコ相手だからさらに笑えた。(こういう笑いが、暗い話の中で救いにもなった)。中嶋しゅうって、いかにも舞台俳優って感じの美声ね〜

おっと、肝心の浦井君について書き忘れてた。イブ・モンタンとテオの二役。二役が白々しくなるかと思ったら、ちゃんと違う人に見えた(歌声は同じだったけどw)。イブ・モンタンは白いパンツに青系のストライプのジャケットに白いコサージュで、アメリカンでキザってて生意気で、こんな浦井君は新鮮(笑)。テオは髪も服も黒で落ち着いていて包容力あふれてました。誰だって、こんなお婿さんほしいやね。

ミュージシャンが、当時のストリートミュージシャンみたいな格好(要するにかわいい感じのぼろ)で時折お話に絡むのもよかった。

難を言うなら、マネージャーがマネージャーになるエピソードがほしかった。あと、トウコの老けた演技は、ちょっと余興みたいだった(笑)。かわいすぎるというか。

帰りにピアフのCDを買って帰ったけど、贅沢を言うと、トウコが歌うシャンソンのCDがほしいなあ。

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studio54(日本青年館 1/16 15:00) [観劇メモ]

また幼なじみオチかい。と思ったけど、ちゃんと意味のある幼なじみだった。再会して探りあいながらの会話がなかなかいい。サイトウくん、カラマゾフで成長したね。

新作、あてがきはいいのう。大傑作じゃなくていい、多少「?」なところがあっても全然いい。主要キャストの持ち味をちゃんと考えて、下級生まで見せ場があって、あの子誰?とチェックする気になって、作者の「この時代を取り上げたいんだ」ってやる気が伝わってきて、お話として起承転結があって。それだけで、十分楽しいです。ハードル低いけど、今の再演&話題作りの原作つきばかりの状況だと、最低限のことでも嬉しいです。

パパラッチがトップの役ってのが目から鱗。義賊みたいなものなんだね。孤児院に寄付って、まるでタイガーマスク(笑)。どんな役でも真面目さがにじみ出るきりやんに合ってた。

すさんだ女優まりも、おバカで高飛車なアイドルみりお、ちょっとずつ挑戦で、でもはずしすぎない。(コードヒーローのまあくんの黒い役は飛び級すぎて気の毒だった…)

リュウ様のあれは…サイトウくんからファンへのサービスだよね? ニーズわかってるなあ~。研ルイスのパパ素敵。フィナーレもヒゲで目が釘付け。もりえが伸び伸び楽しそうに見えた。すーさんはやっと脚本が彼女に追い付いたって感じ。ここまでやらせていいんだよ、この人には。マギーが相変わらず気の毒だが、フィナーレにソロがあってよかった。黒塗りかっこいい。この兄妹の書き込みが足りないよね、脚本。みんながそれぞれ80年代っぽくしようと頑張ってて、微笑ましかったな(一番それらしかったのはリュウ様の髪型だけど)。アベル役の子がみわっちに似てた。

アメリカンコミック(って言う?)のイラストを最初や最後に使うのは気分を盛り上げるけど、登場人物の顔まで描くのはNG。逆転裁判の真似?まるで原作の漫画やゲームがあるみたいな錯覚に陥る。我々はスターさんを観に来てるんだから、原作があるわけでもないのに、スターさんのご尊顔がイラストより下だなんて、錯覚でも思いたくない。

セットや衣装がもっともっと80年代でもよかったような。忠実に再現するとかっこ悪くなっちゃうんだろうけど。

それにしても、一人の名物支配人の経営ミス(お気に入りを過剰に抜擢した)で、みんなの憧れだったお店が潰れるなんて、どこかで聞いたようなお話だわねぇ〜〜。

96期生二人は主役二人の子供時代で出番多し。裁判記録には名前があがってなかったから…と思う一方、渦中の96期を使う必要もないのでは…とも思う。こんなことでもやもやさせないでくれ。

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ストックホルム症候群 [音楽学校裁判]

いつものように雪組のNOW ON STAGEを見る。そしたら、いわくつきの人が右端にヒロインとして座ってた。「悪名広めないでね」が頭の中にこだまする。なのに、ほかの生徒さんたちは見慣れた愛すべき顔ぶれで、今までどおり楽しく番組を見たいと思う。

頭がぐらぐらする。足元がぐらぐらする。この異次元感。

見ないで、消しちゃうか。

いや、左のほうは見たいしな。

そうするとなぜか私の脳の神経がわさわさと動きを始める。いわくつきの人も、けっこう色が白いいい? 若いからきれいなのかもおお? 歌上手いんでしょうう? そうなんでしょう?? お願い、そうだと言って!

驚くべきことに、私の脳は、なんとかしていわくつきの人の美点を探そうという方向に神経細胞を作り始めたのだ。

恐るべし、人間の生存本能。

だって、そうでなきゃこの番組を見られないんだもの。この人を認めてしまえば、かわいいと思ってしまえば、上手いと思ってしまえば、過去のことなんかなかったことにしてしまえば、この番組を今までどおり楽しめるし、これからも観劇し続けられる。

まるで、ストックホルム症候群だ。誘拐された被害者が、生き延びるために、自分から加害者に恋愛感情を抱くという。

待て待て待て。自分に嘘ついてどうするんだ。自分の目と心を信じないなんて、絶対にしてはいけないことだ。誘拐されたわけじゃないんだから、全然耐えられるはずだ。

私の目では、ヒロインとして規格外だし、歌も上手いと思わなかった(「はじめて愛した」)。私の心は、本人が極悪でなかったとしても、96期の首席を研1で抜擢する劇団には絶対に納得できない。

ものごとは0か1じゃない。いわくつきの人を全て容認する、もしくは、この番組を全て否定する、0か1かを選ぶのは比較的楽だ。しかも前者は、たとえ嘘の容認であっても、怒りや悲しみを発しないから、一時的には周囲から歓迎されるだろう。でも、ものごとは0か1じゃない。

96期生全員が黒か、全員が白か。答えは、どちらでもない。真っ黒なやつもいれば、薄いグレーもいる。それを、「みんな悪くない、かわいそう」と言うのも間違っているし、全員を口汚くののしるのも違うと思う。ものごとは0か1じゃない。

0でも1でもないところで踏みとどまって、ただただ、この状況をじーーーっと見つめていたいと思う。

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Dancing Heroes!(宝塚バウホール 1/10 14:30) [観劇メモ]

タカラヅカは学芸会だと言うけど、なんて尊い学芸会なんだろう。いや、学芸会だから尊いのかもしれない。

トップ候補というわけではないけれど、スターさんで、愛されキャラ、歌はあちゃーだけどダンスは抜群で、そういう「生徒」が、主演の公演をやれる。そのことを喜ぶスタッフが作品を作り、ファンが詰めかける。下級生は上級生を慕い、怒られながら泣きながらお稽古する。そして汗を流して、息をきらして一公演一公演駆け抜ける。なんて素晴らしいんだ、タカラヅカ! 

和太鼓なんて、ダンサーが、舞台俳優が、やる必要あるかっつったら、無いですよ。お稽古するのすごく大変だっただろう。でも、頑張った。そして、すごくかっこいい。困難をあえて設定して、それに向かって頑張る。それをみんなで応援する。なんて素晴らしいんだ、タカラヅカ!

ショーとしてはどうということもないんです。暗転ばかりで間もあきすぎ。一体どの新人か(と思ったらミキティだった)。

でも、ひたすらそのかのダンスを観れて幸せな二時間だったのだ。タカラヅカって尊いんだよなあ、と思う二時間だったのだ。切っても切っても桐生園加。ほかに目移りする人があんまりいないので、とにかく下級生チェックより何より、そのかそのか、そのかばっかり見ていた。

この人のダンスなら、大劇場で一場面、ソロで持たせられるよね。マオカラーで椅子に足組んで横顔見せてるそのかとか、もう、絵づら的に最高。

その他のメンバー。ゆりあちゃんがヒロイン格でびっくりした。トシちゃん、たかちくんが大活躍。手話の場面のたかちくん表情豊かでいい! 瑞羽奏都が気取ったスターの役やってるのが面白い。なんか合ってる。赤い靴の場面のヒロイン愛希れいかは、上手いがでかすぎる。男役がやる女役がいいのは、男役が確立されたうえでの女装の色気があるからであって、顔が幼いからといって大きな男役を女役に使っても無意味。96期生のダンスの腕はわからない。頭の形が変だった。

場面として好きだったのは、大浦みずき追悼の喪服ダンス。曲も振りもかっこいい。これ、ミキティは自分をそのかに設定してるんだよね?w BL風味の場面は、いいけど、チューはちょっとやりすぎだな。

そしてショパンの別れの曲………うわーん、そのかーーー!

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ロミオとジュリエット(宝塚大劇場 1/9 11:00) [観劇メモ]

ミミを今日ほどかわいいと思ったことはない。華奢で可憐だ。箱入り娘で、恋に恋する少女そのものだ。歌は全く気にならない。

せしるを今日ほど上手いと思ったことはない。手の動きの美しいこと。慈愛に満ちた表情の美しいこと。

まず音楽が新鮮。あまり宝塚で聴かないタイプの音楽だ。すごーくいい曲もあれば、ちょっと何したいのかわからない感じの曲もあるけど、総じて、面白い音楽をずっと聴いているという感じの作品。

特に、ティボルトの「本当の俺じゃない」とベンボーリオの「昨日までは世界の王だった」に泣いた。ほかにも耳に残る曲はあるけど、物語として、この2曲は、悪い子の心情が描かれているから好き。不良少年の言い訳なんだけど、どこか共感する。キタロウくんは人間味あふれていて、暴力的ではあるけど、育ち方が違えば「いい子」だったかもしれないという面があるし、まっつは飄々としていて、みんなと悪ふざけしながらも、冷静な見方を失っていないベンヴォーリオにピッタリだ。

子供の憎しみは大人社会の反映なんだよね。そりゃあ子供って言ったって10代後半なんだから責任あるけど、本当に悪いのはそうさせた大人だよね。それも、 管理できなかったという意味以上に、子供に憎しみをうえつけたという意味で。(まるでロミジュリじゃなくて裁判の話みたいですが。憎しみというテーマは普 遍だのう)

そして自分が大人になって、自分がしてきたことを振りかえったとき(振りかえったとき初めて大人になる、とも言える)、大人である自分は子供たちにそれを植え付けないような生き方ができるか、と恐ろしくなる。そんなことができるんだろうか。憎しみの連鎖を断ち切ることはできるんだろうか。

だから、最後に和解するところはちょっとウルっとする。

ただ、ソロの大半がカーテン前なのは残念。小池ならもっと違う見せ方もできたのでは。元がコンサート形式の作品だからなんだろうけど

キムは恋にいかれてる感じが怖くていい。この人、誰も好きじゃないって感じがする(Wキャストだからそう思うのかもしれないけど)。まあ、正気じゃ乗りきれないよね、こんな状況。しかし、イカリ肩の衣装はスタイル悪く見えて気の毒だ。

そして、キスの角度が変! それ全然キスしてないやん! 1.5cm! 1.5cm! 上手いキスシーンはトップの義務だ!! 今すぐ水さんに習って!!

チギはいわゆる悪声で損してるけど、音程が合ってないわけじゃ全然ないんだよね。ほかの部分で頑張って大きくなーれ。コマにはマヤさんのあとを継いでほしいと私は勝手に思っているので、これはこれでいいと思うが…。にわにわやシューマイが歌いまくりで嬉しい。ヒロさん、髪型とヒゲが素敵〜(って昨日から私、おじさまのヒゲに言及してばかりだな)。かおりは色っぽくて、お母さんだけど現役「女」なのがよく伝わる。使いの央雅光希は前髪おろしてるほうがきれいだ。

そんなこんなで、みんなの髪型や衣装、憎しみにゆがむ顔のチェックで、役少なくてもまあまあ忙しい。

ただ、頭の中では『ウエストサイドストーリー』を常に参照していた。「両家は昔から憎みあってる」とか言われても、ねえ。昔の話だから当たり前なんだけど、全然ピンと来ない。そこに人種差別や女性差別を意味づけたウエストサイドは、やっぱり名作だったんだなあ。

ちなみに、夢華あみは、フィナーレで見ただけだが、顔から首、肩にかけての体格が立派すぎる。娘役はこのラインが非常に大事。裁判と関係なかったとしても、ヒロインはおかしい。(歌がうまいのなら)歌手として育てるべきだった。

三連休の中日のせいか、立ち見も出て久々に大盛況の大劇でした。

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誰がために鐘は鳴る(東京宝塚劇場 1/8 16:00) [観劇メモ]

たった四日間で、どう生きるか、愛するか。極限状態における官能。きわめて柴田先生らしい題材だ。

だからひたすらいちゃいちゃする。客席で顔から火が出そうで困ったよ。最初に二人が出会ったときの、ロバートのねちっこい目! 髪をなでてほしかったのって言っちゃう行動! すべてがリアルで、でもやりすぎで、人前でよくやってられるなってほどで、いやはや、私はこういうの大好きです。ザッツ宝塚だと思います。

それに、ロバートってかなり理想的な男性じゃない? 冷静沈着で賢いし、なんたって封建的じゃない(「君はなんにもしなくてもいい、いるだけでいいんだよ」っていうのがよかったの)。人望もあるし、女にもモテるが、最終的にはマリアみたいな子に惚れちゃう。うーん、ザッツ宝塚。

一方、どう生きるか、のほうはあまり描かれてなかった。どうしてロバートがこの活動に加わったのかが描かれていないのが残念。冒頭にアメリカでの場面があるけど、あの程度であればかえって逆効果なように感じる。「任務に忠実!」っていうのばかりが強調されていて、それは正義とは関係ない話では、という気もするし。原作はどうなんだろう。

小学生のとき、先生がこの原作の中の一節を教えてくれたことがあった。仲間に「お前はどうしてアメリカ人なのに、命をかけてまでスペイン内戦に首を突っ込むんだ」と言われ、ロバートは「思想のためだ」と答えるのだそうです(今回その台詞はなかった)。それを小学生の私は「ちょっとカッコイイ」と思いました(イタイ)。どんな文脈で、どの先生がその話を教えてくれたのかも、すっかり忘れてしまったけど。まあ、そんな私なので「思想」の面は勝手に補いながら見ていたけど、そうでもない人には「?」だったかもしれない。

そして、さすがに展開はタルいですな。まず歌の入り方が古くさくて興ざめ。「あんどれすーとるーちーあ」とか。キムシンよ、なぜこういうところを変えないのだ。柴田先生の台詞はあまり変えないでくれという要望は多かっただろうが、演出は変えてよかろうに。それと、女性に関する価値観が古い。「あなたの世話をやきたい」はまあ許せるにしても、ピラールおばさんの自嘲台詞とかはやだなあ。

人間くさいキャラクターがいろいろ出てきて、面白そうなんだけど、ちょっと意味不明になっちゃってる。特にパブロとローサ。これも演出でなんとかできなかったのかなあ。

すみかの台詞回しはちょっと不自然…子供っぽくしすぎ。頭弱い子設定なのかも??

ほかの登場人物では、とにかく、じんじんエルソルドがかっこよすぎ。ピラールの昔の男はエルソルドだよね? え、違うの? だって、ピラールの昔の恋の話から突然、エルソルドにスポットライト当たるじゃん、絶対そうだと思ったよ!(友人に「それは新説だ」と言われました)たまちゃんのヒゲが素敵すぎた。すっしーは貸切の挨拶も身のこなしが美しくてほれぼれ。役が無い無いと聞いていたけど、『ファントム』よりは全然あるじゃん! 特にオジサンたち!

ゲリラの衣装が、花柄だったりして、かわいかった。一方、結婚式の装置はひどかった。

で、最後はロバートが死ぬところで滂沱の涙でした。冒頭の、白い服に望遠鏡みたいな場面はなんなんだろーとか思ってたけど、死んだ後(望遠鏡じゃなくて銃)なのね。と気付いてまた涙涙。はうううう。

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オール・リクエスト宝塚名曲!カウントダウン2011 [ヅカ的近況]

けっこう面白かった!

何がって…、ゲスト。

ほかの組は大体三番手ぐらいの人ばかりなのに、なぜに星だけれんた(如月蓮)なの?? なぜに君だけ、振り付きで歌うの? イスから立ち上がったりして、まさか自分で考えたの? 「俺、決まってるぜ!」みたいな顔芸するの? 歌い終わった後「どや!」みたいな顔するの? 

おかしくておかしくて、笑い死にしそうでした。いやあ、星組最高っすね! って思うのは、こういう時です。(あと、書き忘れてたけど、Brilliant Dreamsの紅ファイブの回を見た時も「星組最高!」って思いました。ってお笑い系ばっかりやな)

大体、「ひとかけらの勇気」が一位になることは予想がつくんだから、普通、別の人選するよな〜。謎だよな〜。でも、大笑いさせてもらったから、いいです。これからもはじけて笑わせてください。

古い時代は長い期間とって、ごく最近は2年だけで、司会者たちのメドレーって構成も、まあ妥当ですな。(司会者の人選も一部謎だけど、えつこ様はExciter!!要員だったと思う)毎年できるネタじゃないけど、考えましたね、スカステさん。

ところで。2004〜2008年の上位3曲がすべてフランクワイルドホーンだったのは、予想がついたとはいえ、うなってしまった。先生たち、頑張ってくだされ! 吉崎憲治、吉田優子はもちろんだけど、太田健、青木朝子が上位にランクインしていたのが救いです。

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歌劇を読むシリーズの経過報告と余談 [ヅカってなんだ?的記事]

『歌劇』を最初から全部読む! の目標。とりあえず戦前分をコンプリートしました。戦後分も頑張りつつ、得たネタを徐々にアップしていきたいです。

たとえば。初のコンビ萌えは誰と誰!? よっちゃん(春日野八千代様)はオフは「坊や」みたいなんだって! などなど。興味ある人いるんかな〜、いないだろうな〜。

パリゼット(昭和5年)〜東宝開場(昭和9年)のめまぐるしさは本当に面白かったです。一ヶ月ごとに価値観が変わる。男役と女役の区別が明確になったのもこの頃だし、つけまつげが普及しだすのもこの頃。『歌劇』の体裁も今に近くなってくる。

昭和12年に日中事変が起きてから、少しづつ少しづつ戦時色が濃くなっていくのも、興味深い。一律に戦時体制になったわけじゃなく、ちょっとづつ、ちょっとづつ時勢は変わっていくものなのだなあ。怖い怖い。

その関連で、前に読んだ『タカラジェンヌの太平洋戦争』(玉岡かおる)を読み返してみました。

戦後すぐの寄宿舎で盗難があった話。「貧しい時代だから、時折盗難もあってね。でも、盗んだ相手をみつけても、責めることなんかできないですよ。」(OGの回想 p156)…ハンガー一つで盗難届けを出した人を思い出します…

戦中の慰問公演の話。「トラックに揺られながら彼女が考えることは、この移動公演で一日に二回ずつ踊ってきた「娘道成寺」の、自分の振りのできばえのみだった。(略)春日野八千代が一つ一つ手をとって稽古をつけてくれたのだった。(略)何度やっても春日野八千代からダメを出され、最後にはぽろぽろ涙をこぼす。それでも彼女は弱音を吐かず、時を惜しむように稽古に熱中した。彼女たちが、たとえ舞台すらない町のはずれの広場で演じる場合であっても、妥協ということをしなかった証拠である。」(p194-195)…周りと振りが全然合ってないのに、顔だけキザってる人を思い出します…

満州での公演は零下40度だったんだって。ひぇぇぇ。

…許さへん! うちは絶対に××や××××を許さへん!(なぜか関西弁)2chに「北原遥子さんに謝れ」とかいう変なタイトルのスレッドがあるけど、本当に「先輩たちに謝れ!」と思う。

こういう先人たちのことを考えたら、伝統を汚すことはできんでしょう。昔の資料を読めば読むほど、私はそう思うんですが。たとえ汚すようなことをする生徒がいても、先生が「これを読め!」って言うものじゃないの? タカラヅカを愛してたらそうするもんじゃないの? そういう先生はおらへんの? 

…愛してないのだった、彼ら。愛してたら、こんなことにはならないのだった。

後生大事に先人の記録を読んで涙している私は、きっと彼らからしたら、ただのバカなんでしょうね。

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注:そもそも音楽学校には「先生」は存在しないのでした(事務職員と講師だけ)


新春のご挨拶 [ヅカ的近況]

あけましておめでとうございます。

2010年は大波乱の一年でした。まさかここまで「宝塚心のふるさと」教に疑問を抱くとは、思ってもみませんでした。

でも、思えば2008年のオギー退団から、おかしなことは続いてるように思います。2009年夏のエリザベート。12月のユミコ退団発表。音楽学校裁判だって、仮処分は2008年から始まっていたわけで。

なんなんだろうなー、これ。2008年のサブプライムローンと時期が一致してるのもこわーい。相撲や歌舞伎とともに伝統芸能のブランド失墜が2010年に一斉に起きたのも、こわーい。占い師さん、誰か予言してた?

2008年以降の数少ない、いいことは…、ユウヒときりやんとらんとむがトップになれたことぐらい? 小池が2008年のスカピン以降、潤色に徹してヒットを飛ばしていること? でもこれは、劇団の「海外ミュージカルと映画原作ものと再演でしのごう」作戦とまんまと合致してしまって、諸刃の剣だし。

もっと昔からのファンの方は、いやいや、新専科だって最悪だっただろう、○○さんの退団だって、とおっしゃるかもしれないので、あくまで私の体感風速で、なのですが。

ちなみに、理事長は新春インタビューで、「映画の舞台化は、宝塚用に書き換えてるから、オリジナル扱い」「再演も、新しいメンバーでやるんだから、オリジナル扱い」とおぬかしになりました発言されていました。雪組のトップ娘役も「ある時点では決めるつもりだ」と明言されました。

私は、レンスキー@オネーギンのように、「現状、全然楽しいよ!」と言うことはできません。こういう時だからこそ、あえて楽しい部分だけを取り上げてタカラヅカを応援するやり方もあると思うし、そうしている人をえらいと思うけど、自分にはそういう技がない。

オネーギンがタチアーナにふられても人生の意味を見いだしたように、オネーギンのおじいさんが恋に破れても死に顔が幸せだったように、今は空しくても、いつか時の流れの中で結果が出ると信じて、「清く正しく美しく」とは何かを考えて、少しでもできることをしていきたいと思います。

ふと、去年のお正月の記事を読み返していたら、同じようなことを書いてました^^;

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2010年のよかった作品は→カサブランカ、オネーギン。個人的にはロジェ。生田大和と原田諒の今後に期待。

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