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Je Chante(ジュ シャント)(宝塚バウホール 3/28 11:00) [観劇メモ]

原田諒のデビュー作。そつないね〜、無難だね〜、手固いね〜。破綻がなくて、デビュー作なのに安心して見れた。なんというか、生徒だったら「上手いから脇に」って言われちゃうようなタイプ? 生田大和の「やりたいこと満載でメチャメチャになっちゃいましたー」とは対極。でも、こういう作家も必要だよね。

ナンバーの入り方がとてもよかった。特に、酔っぱらいがぶつかって、そこから歌になるところ。これ、有名な歌なんですか? ほかにも、わりとタメておいてからナンバーに入るのが、なかなか心地いい。

期待してなかったカチャ様(凪七瑠海)、単体ではすごくよくなってるんだね。声も低くなってきたし、仕草も男らしくなってきたし、オーラだってある。『エリザベート』のキャスティングは噴飯ものだったが、この役は合ってる。陽気で、少年みたいで、歌が大好きな青年。

だけど、いかんせん細すぎるんだよなあ。アリス(花影アリス)と二人だけだといいけど、ほかの人といると…、子どもというか、包容力が全くなく見えてしまう。戦時下、この人一人なら、軽々と生き残ることができそうだけど、女を抱きしめて守って生き残るには、その肩幅では絶対無理だろう。男役の包容力には、ある程度の大きさが欲しいのだー。 

アリスはいい女になった。声がいいんだよね。私の好みだと、今ぐらいがトップ娘役就任の旬なのだが、今のタカラヅカの基準では「とうがたっている」なのだろうか…。これぐらい大人な娘役トップが観たいんだよぉぉ。

そして、みーたん(春風弥里)超絶かっこいい。ふいた。あのみーたんが!! あのみーたんが!! 私をときめかせるとは!! バウの壁にはりついて嫉妬にもだえるみーたん、革のロングコートなびかせて荒々しく人をおしのけるみーたん、ピストル持った手をぶるぶるふるわせて耐えるみーたん、素敵すぎる…。上手い人だとは知ってたけど、初めて色気を感じたよ。自分の中で、みーちー大なら100%ちー派だったけど、10%ぐらいみーにも分配する(えらそう。しかも大の立場なし)。

美穂圭子様が大活躍でうれしい。ミス・タンゲットっってこんな人だったんだ? べらんめえ調の人だとは知りませんでした^^; デュオってのは今もむかしもあるんだね。歌手にコメディアン要素が求められていたり、「ラ・メール」ってこの人の歌なんだー、とか、当時のことがわかったのも、楽しかった。ロシアから逃れてきた演出家って、『ロシアンブルー』とつながってる? 

鳳樹いちも活躍しててうれしいな。私は上手い人が好き。この人、決して美形ではないんだけど、その顔立ちのせいか、不遜な顔(ほめてます)をするときがあって、ちょっとドキっとする。月映樹茉ちゃん、笑顔がかわいいかわいい。小さくまとまらないでね。光海舞人のよっぱらいうまいし。ハマっこジェンヌちょっと太った?(笑) 

最後、ジジが死ぬことは予想できたけど、あっさりしすぎだなー。もっと脱出劇をひっぱるべき。そこが唯一の欠点。しかし、それ以外特に欠点らしいものがないのが、むしろ欠点なのかも。

フィナーレ、みーたん一人で黒燕尾ボレロ! そこに、すっしー(寿つかさ)、すずさん(珠洲春希)…うーんいい並びだわん。男役黒燕尾総踊りになるのだが、そこにカチャ様がいない。カチャ様は白い衣装でアリスとデュエットダンスのみ。うーん、正解だ、正解すぎる。原田、最初っからわかってるなあ。

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虞美人の予習 とりあえずのまとめ 人物編(1) [観劇メモ]

せっかく予習したので、My初日にキムシンで上書きされちゃう前に、3つの創作作品での人物の印象をまとめておきます。

*項羽、劉邦、長与版オリジナルキャラの桃娘は省略します。
*今回登場する人物だけ、演じる人の男役>女役(学年順)で書いていきます。
*典拠は、横山光輝作の漫画『項羽と劉邦』(横山版)、司馬遼太郎作の小説『項羽と劉邦』(司馬版)、長与善郎作の戯曲『項羽と劉邦』(長与版)(今回の原作といえば原作)です。項羽の死後については、wikiなどが元なので「らしい」にしておきます。当然『史記』などは読んでません^^;
*楚軍=項羽側、漢軍=劉邦側、です。厳密には違うかもしれないけど。

(2)はコチラ、(3)はコチラ

范増(はんぞう)夏美 よう

項羽の軍師。もともと楚の人。70歳ぐらい。隠遁生活していたが、横山版では、季布(めおちゃん)が項梁(ふみかちゃん)に「こんないいおじいさんがいるよ」と推薦したことにより、スカウトされる。

季布がしつこいので、ついOKしちゃうのだが、後で占いをしたら凶と出る。でも、「一度引き受けたからには」と頑張る頑固じじい。劉邦(壮さん)の顔を見て、「こっちにつけばよかったーー」と後悔し、でも自分は楚軍の人間だから、劉邦がいたら項羽(まとびさん)が天下をとれないから、と、劉邦を殺そうと頑張る頑固じじい。このあたりが、現代人には不可解で面白い。

范増は、言うこときかないアホな項羽に呆れるし、項羽は、口うるさい范増がだんだんうざくなってくるし。司馬版では「項梁おじさんが死んだのは范増の作戦のせいだ」とも恨んでる。こんな范増と項羽の関係は、愛憎いりまじってて面白い。

漢軍が楚軍を撹乱させるために、項羽の部下たちが謀反を働いているという噂を流した際に真っ先にその対象となる。それを知った范増は、項羽に殺される前に自ら去るが、その旅の途中、背中にできた腫瘍?のために病没。可哀そうに。


懐王(かいおう)眉月 凰

楚の王様の末裔。貧しい羊飼いをしていたところを、項梁が(横山版では鐘離昧(輝良まさと)に命じて)探して連れてこさせて、楚軍の王にした。「血筋の正しい王様をたてたほうが民衆はついてくる」という范増の判断。懐王というのは昔の楚の王様の名前をそのままつけた。

横山版では、羊飼い時代「自分は王の末裔だ!」って言ったら村人たちにいじめられ、そのことが流行り歌になり、結果、見つけてもらえたという、昔話にありそうなエピソード。しかも、少年です。少年のほうが傀儡って感じがするよね。それがだんだん成長してきて、項羽の言うなりにならないのも、説得力がある。ちなみに司馬版では20代半ばという設定。

司馬版でも長与版でも、項羽は「自分のほうが強くてえらくて、王様のはずなのに! なんでこんな奴を形だけでも王様にしちゃったんだよお!」と懐王の存在が邪魔になってきて、最終的には殺してしまう。なんてわがままなの、項羽…。


宋義(そうぎ)悠真 倫

楚の貴族で軍人。懐王に一緒についてきて、懐王を利用して項羽を圧倒しようとする。儀礼に詳しくて、「王様が××するときはほかの人は○○しちゃだめ」とか、項羽からしたら「めんどくさ!」なことをいっぱい言う。そのわりには食べ物に意地汚い。現代でもいそうな、口うるさくて権力欲がある中小企業の社長さんって感じ。

項梁なきあと、自分を上将軍(一番えらい将軍?)にして、項羽をその次のランクにしたので、項羽さらに激怒。そのうえ自分の子どもをよその国の王様にしようとして、そのことで忙しくて項羽に援軍を送らなかったことがばれて、項羽にバッサリ斬られる。


韓信(かんしん)愛音 羽麗

天才軍師。生まれ育ちは賤しいが、生まれついての才能があり、才能だけでできているような人。

最初は楚軍に志願、項梁は「みすぼらしいなー」と躊躇するが、范増が顔を見ただけで「こいつはすごい!」と見抜いたので一応採用。でも、警備員しかやらせてもらえないので、脱走。「俺は大きな軍隊を動かしたいんだお」といつも思っている。

横山版だと、張良(まっつ)がその才能を見抜いて、推薦状みたいなものを持たせて蕭何(アキラ)のところへ行け、というが、韓信は推薦状を見せずに(つまり実力だけで)採用され、事務の仕事でどんどんのしあがっていく。

でもやっぱり軍事はまかせてもらえずまたまた脱走。それを蕭何が追いかけて連れ戻して劉邦に推薦して、大抜擢となる。ふぅ。「国士無双」はそのとき蕭何が韓信を表現した言葉。

ゲームをするみたいに軍を動かして、必ず勝つ。項羽のような直球タイプからすると、ずるい手(水攻めとか)もいっぱい使う。勝ちすぎて項羽と劉邦に次ぐ第三の勢力になるぐらい。一方、政治や人情の機微には全く疎く、劉邦に謀反だと疑われるようなことを平気でしてしまっても全然気付かない。軍事力は絶大なのに、政治力はない危険なタイプ。なので、のちのち劉邦側に殺されてしまう。

貧乏だった頃に、町のならず者に「俺を切れ、さもなくば股の下をくぐれ」と嫌がらせされ、平気でくぐってしまったという「韓信の股くぐり」の故事は有名。情けない行動もじつは勇気の証だということで、教科書にも載ってた話だそうだ。でも単に、そういう人間関係の機微がわからないってだけだったんじゃないかという…。横山版の三白眼の人相がすごくピッタリ。

長与版では桃娘(だいもん)とラブ。司馬版でもラブシーンが二度もあって、なんでかそっち方面でも特別扱い。


張良(ちょうりょう) 未涼 亜希

秦に滅ぼされた国のひとつ「韓」の貴族で策士。漢軍につく。

韓を滅ぼした秦を憎み、始皇帝暗殺を試みるが失敗。その後、韓の王様を殺した項羽を憎み、劉邦の下について打倒項羽に燃える。情報を集める手法で、たくさんの密使を放って各国の状況をいつも探っている。美女とみまごうほど美しく、華奢で病弱。いつも風邪ひいてる。だけどとにかく賢くて、劉邦の一番の策士。クールビューティ〜〜。韓信と違って、政治や人間関係の機微にもたけている。

始皇帝暗殺の失敗後に潜伏しているとき、不思議な老人に会って兵書を授かるんだけど、その老人に「帝王の師になる」と予言される。帝王=劉邦なんだね。しかもその老人は「わしはお前が13年後に見つける黄色い石だ」と予言。ほんとに石があったらしい。

最後は、仙人になるとか言って辞したそうだ。じつはちょっと変な人…?

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虞美人の予習 とりあえずのまとめ 人物編(2) [観劇メモ]

凡例と(1)はコチラ、(3)はコチラ

衛布(えいふ)華形 ひかる

もともと罪人で盗賊。武将。本当の名字は「英」または「衛」(えい)だが、罪人の証である刺青があるので、刺青を意味する「黥」の字で黥布(げいふ)とも呼ばれた。幼いころ占いで「この子は罪人になり、また王となるだろう」と言われるが、その占いは大当たり。服役中に徒党を組んで、盗賊になって、その勢力で楚軍に加わる。

始皇帝陵をあばくとき、かつて罪人として土木工事で服役してたから地下通路に詳しいということで、担当になったり。秦の将軍たち(章邯たち)が降伏してきたときに、彼らが連れていた兵を生き埋めにした実働担当だったり。(注:生き埋めは項羽の常套手段。こわいよぉぉぉ)

人質にとっていた劉邦(壮さん)の家族を、漢軍(王陵)に奪われたことを項羽(まとびさん)に罵倒されたのを屈辱に思い、自国に帰ってしまい、漢軍に寝返る。

プライド高いんでしょうな。横山版では「うぬぼれの強い人」、司馬版では「どんよくで残忍」と言われている。ギラギラした人。


季布(きふ)真野 すがた

楚軍の武将。長与版だと最初は殷通(とみぃ)の部下。殷通が殺されて、軍ごと楚軍に加わる。

横山版だと項梁(ふみかちゃん)に范増(くみちょう)のことを提案し、スカウトしに行く人。そのあともずっと楚軍。司馬版によると、顔が牛のように大きく、体も牛のようで、目だけ切れ長でかわいい、聞き上手な人。計略などは嫌いで、この人が「うん」と言えばそれだけで万金に値するとも言われたそうだ。四面楚歌の直前に楚軍の敗北を確信して漢軍に寝返る。

じつはその後、劉邦(壮さん)に重用される、というところがとっても数奇な人らしい。


項梁(こうりょう)紫峰 七海

楚の将軍の末裔で、項羽のおじの一人。結果的には、項羽と劉邦を世に出すために生まれてきたような人。

項羽と違って背は低く、物腰は優雅で、抜け目ない。村の葬式を取り仕切ったりして顔役になって、次第に楚の復興のために人を集めて軍を起こす。司馬版では、町町に女がいて、影のある男。長与版では、おいの嫁(虞美人)に色目を使うわ、桃娘(だいもん)にベロチューしてその最中に舌を噛み切られて死ぬわ(あーあ、書いちゃった)、エロオヤジ。

史実では、秦の章邯(浦輝ひろと)との戦いで油断して、酔って寝てるときに襲われてあっけなく死ぬ。あらあら。


殷通(いんとう)扇 めぐむ

秦に派遣された県令(県知事みたいなものですか)。民衆が反乱しそうなので、自分も寝返っちゃおっかなー、と項梁と手を結ぼうとするが、速攻、項羽に殺される。楚軍としては、この人の持ってる兵だけ欲しかったってことらしい。ひどい話だ。

長与版では、娘の桃娘が親の仇を討とうと頑張ることになる。


樊噲(はんかい)夕霧 らい

劉邦の遊び人時代からの弟分。劉邦大好き! 体が大きく力も強い。

劉邦と一緒に県令の宴会に行って、劉邦が呂氏の娘(じゅりあ)を娶ることになって、ついでに樊噲もその妹を娶る。秦の都に入ったとき、後宮の女たちとやりまくろうとした劉邦を必死にとめた人。横山版では、鴻門の会で項羽と飲み比べをして、項羽を負かすことで、劉邦を助ける。

横山版では、韓信が大元帥(一番えらい将軍ってことらしい)に命ぜられたとき、「どうしてずっと劉邦と一緒にいた自分じゃないんだぁぁ」とすねて暴れ、死罪になりそうになるが、蕭何(アキラ)の知恵で恩赦になる。司馬版では、さみしがりやで、劉邦といればさみしくない、とまで。要するに、単細胞でかわいいヤツ。


項荘(こうそう)祐澄 しゅん

項羽のおじの一人。武将。鴻門の会で剣舞のふりして、劉邦を殺そうとする。機敏で力があって、剣技と剣舞が上手い。でも、あんまり人物像に書き込み無いのよね…。長与版でもセリフはあるんだけど。


子期(しき)朝夏 まなと

虞美人の弟。

横山版では、劉邦に都を占拠されたとき、虞美人も捕らわれてしまうのだが、それを助けに来る。また、漢軍が楚軍を撹乱させるために、項羽の部下たちが謀反を働いているという噂を流した際に、漢軍に偵察に行き、まんまと策にかかって謀反の噂を信じてしまう。

虞美人を葬ってその墓の前で自害。いわゆる「いいひと」なんだろう。


劉邦の父 月央 和沙

項羽と劉邦が一騎打ちして引き分け?になったあと、項羽が奥の手として「お前の父親を殺すぞ」と言い出して翻弄される。

劉邦からすると、自分はデキの悪い息子なので、父親も別にかわいがってくれなかったし、思い入れはないのだが、でもやっぱり人質になって殺されるとなると、躊躇する。そのことは父親もわかっていて、「あいつ、助けに来ないんじゃ〜?」とか思ってる。その距離感が、横山版で項梁が死んだときに項羽が号泣したのとは全然違っていて面白い。

結果的には、項伯のおかげで命は助かり、和睦のときに劉邦側へ帰ってくる。

ちなみに、劉邦は竜のような顔だと言われているけど、それはお母さんが森で昼寝しているときに赤い竜がおおいかぶさって、それで身ごもったから、劉邦は赤竜の子、という主張から来ている(劉邦軍の色が赤なのもそこから)。んだけど、それをお父さんが吹聴していたらしい。あのー、それって、お母さんの浮気の言い訳なんじゃないの〜? 人がいいのか、自嘲してるのか、のらりくらりとしたお父さんだなあ、もう。


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虞美人の予習 とりあえずのまとめ 人物編(3) [観劇メモ]

凡例と(1)はコチラ、(2)はコチラ

章邯(しょうかん)浦輝 ひろと

秦の将軍。めちゃ強い。

でも、政治には興味がないので、秦の政治がひどいことになっていても実感がわかず、ただひたすら戦って勝つ。ザ職人って感じの人。司馬版の、この人が項羽(まとびさん)に降伏する場面には、泣けた。項羽が今まで敵だったこの人を誉めてねぎらうんだもん。よよよ。この場面あったらいいな、でもないだろうな、と思った場面の1つです。

しかし、楚軍の将軍になってからはパッとせず、秦の民にも裏切り者扱いされてちょっと可哀そうな人。結局、漢軍との戦いで死ぬ。なんのためにあんなに頑張ったのかねぇ…。


王陵(おうりょう)彩城 レア

長与版では虞美人(あやね)に横恋慕している若者として項羽の口から語られる(本人登場せず)。項羽がバッサリ斬ってしまって、その血のついた格好で虞美人の部屋にやってきて、イチャイチャする場面がある。

横山版では漢軍の武将で、人質にとられた劉邦の父(よっち)と呂(じゅりあ)を助ける人。その仕返しに、自分の母親を項羽に人質にとられ、その母親は「自分が息子の忠義の足手まといになるなら」と自害する。当時としては立派なお母さん。って、こえぇ時代だ。

司馬版でも人質の件は同じ。ただし、劉邦と同郷で兄貴株でちょっとえばってた、劉邦が礼儀をつくしたから協力してくれた、なのにお母さん殺されちゃったよ、という流れになってた。


項伯(こうはく)煌雅 あさひ

項羽のおじの一人、なのに張良の友達。この人、おいしい。こういう立場の人がいるっていうことが、この時代の面白さを象徴していると思う。

人を殺して追われているところを、張良(まっつ)に助けられて以来、熱い友情で結ばれている。なので、劉邦(壮さん)と項羽の仲立ちをして、鴻門の会をセッティングし、剣舞で劉邦を殺そうとする項荘(しゅん様)と戦って劉邦を助けたり。また、項羽が人質にとった劉邦の父親を殺そうとするとき、張良(まっつ)からの依頼をひそかに受け、弁舌で項羽の気を変えさせたり。

基本的には楚軍だが、常に張良との友情を大事にしている、不思議〜な立場の人。項羽は身内に甘いので、おじである項伯のこういう行動をとがめないし、また当時はこの二人のような「義」の関係が尊ばれていたんだそうな。

結局は、四面楚歌の直前に逃げてしまう。司馬版によると、年は50ぐらいで、もともと不良少年なんだそうです。


蕭何(しょうか)瀬戸 かずや

劉邦の出身地の役人で、のちに劉邦の裏方担当。遊び人の劉邦を小役人に取り立てたのはこの人。司馬遼太郎いわく、劉邦を作った人物、とな。

劉邦がえらくなってからは、漢軍のために後方補給を担当する。その腕前たるや、横山さんも司馬さんも、民衆のことを考えていた素晴らしい政治家と大絶賛。項羽が負けたのは、兵糧に気を配らなかったから、劉邦が勝ったのは蕭何が兵糧を絶やさなかったから、と言われる。

秦の首都を陥落させたときに、略奪強姦一切興味なく、真っ先に文書庫に行って文書を保存したというのは、私のような職業の者にとって最高の美談。

横山版の頬骨の高い人相がまた、デスクワークの人っぽい。


曹参(そうさん)鳳 真由

蕭何の部下。つまり元々は役人。蕭何は裏方専門だが、この人は軍人でもあった。

蕭何と仲たがいした説もあるらしい。のちのち、蕭何が死ぬとき、その指名で役職を引き継ぐらしい。蕭何がすごかったので、そのやり方を一切変えなかった、という点でやっぱりすごい人らしい。


鐘離昧(しょうりばつ)輝良 まさと

長与版だとしょっちゅう誰かを裏切っている。最初は殷通(とみぃ)の部下で、項梁(ふみかちゃん)とたくらんで殷通を殺す手助けをするし、そのあとも、「項梁さんが虞美人さんの部屋から出てきましたよ、ありゃ絶対できてますぜ」と項羽に告げ口したり、途中でいきなり漢軍に寝返ったり。ネット上の岩波文庫のあらすじにも出てくるぐらいメインキャラ。

横山版だと、まずは懐王(王子)を探す人。そのあともずっと楚軍の人なんだけど、そんなに目立ったエピソードはない。漢軍が楚軍を撹乱させるために、項羽の部下たちが謀反を働いているという噂を流した際に、その対象となった。四面楚歌の直前に楚軍の敗北を確信して漢軍に寝返る。

司馬版では、「しょうりまい」と読み、まい=妹を連想させる、女性みたいに物腰やわらかい人となっている。

項羽の死後は、旧友である韓信のところに身を寄せるが、劉邦がイヤがり、二人のいろいろに巻き込まれて自害するらしい…。


虞美人 桜乃彩音

横山版だと、項羽が通りがかりに荒馬を見つけて、乗りこなす(まるで小栗判官だね)。その馬の持ち主が虞さんで、「こんなすごいお方とはお近づきになるべき」と娘を嫁がせる、という出会い。項羽も気に入ってラブラブ。項梁おじさんに「結婚したい娘がおるでごわすー」みたいに言いだす項羽の赤くなった顔がかわいかった。

司馬版だと、親をなくして困っている虞美人を、項羽が通りがかりに見つけて連れ帰る。出身地方が全然違うので最初は言葉が通じない。しかも、虞美人はまだ14歳だったので、手をつけないで「お前が大人になったら」とか言うの。これが、すごくやさしくて、その場面だけ脳内の項羽がまとびさんだった。無口なのがいいんだそうです。虞美人が笑うと「笑った」と喜ぶ項羽。ラブラブだよ、おい。しかも、山越えするときは、項羽が左腕に虞美人を抱きかかえると。それってどれくらいの体格差!?

長与版だと、項羽が嫁に迎えに来るのを、養父と待っている場面があって、「お父様のそばを離れるのはさみしいわ」とか言ってるけど、どこで出会ったかは語ってなかったような。

虞美人の最期も、横山版では、項羽は虞美人にあくまでも生き延びてほしいって言ってるんだけど、司馬版では「虞や虞や汝をいかんせん」は死んでくれという意味だ、と断言。長与版はわざと喧嘩したりして、それぞれ違う。


呂妃 花野じゅりあ

貧しいときは劉邦の実家でよく働いたそうな。司馬版では、劉邦がダメ息子なので、その兄と兄嫁にさんざんいびられる。それもあって、後々怖い人になるんかねー。司馬版では、逃げるときに馬車に同乗しようとした兄嫁を突き落とす場面がある。「あんたは殺されればいいのさ」みたいな。

髪が豊かで、この時代、髪が豊かなことがイコール美人なので、かなりの美人だったということらしい。

長与版では、劉邦に「あんた、項羽に取り入っとかないと、ダメよ!」とはっぱをかけていたり、人質になっているときに子どもを殺されたので劉邦を恨んでいたり、始終怖い人。

司馬版では、劉邦が逃げるときに、重くて邪魔だからと馬車から子どもを投げ捨てたエピソードがあり(呂はその場にいないけども)、そりゃー、恨むよな、と思う。当時としては、子どもは親の持ち物だから当たり前のことなんだそうですが…。


戚 白華れみ

劉邦が逃れているときに偶然助けてもらった家の娘。のちのち、嫉妬した呂妃にこわい目にあう。どんな目かは、こわすぎて書けない。


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寵姫となるか、悪女となるか。さもなくば腐女子となるか? [観劇メモ]

予習の話題ばっかりですみません。初見はまだ先ですぅ。

司馬遼太郎の『項羽と劉邦』読み終わりました。たしかに名作だわ、これ。

タカラヅカ版に出てこない人物もたくさんいて、その誰も彼もが魅力的です。劉邦のこと好きすぎてアンチになっちゃって素直になれないキシンさん、最後に劉邦の身代わりとして死ぬときのセリフがかっこよすぎ。そんなキシンさんを見守る親友もステキ。樊噲(らいらいの役)と同じようなポジションの御者カコウエイさん、劉邦が間違えて怪我させたのに、劉邦がこれで役人をクビになったらまずいと、ずーっと黙っていたり。みんな、一生懸命なんだよねええ。

あと、今じゃ考えられないことだけど、当時はフリーの外交官がいたんですね。あと、フリーの策士。弁舌や知能だけで世渡りをして、国をまたいでいっちゃう。今の「国」とは違う単位なんだろうけど、でもやっぱりすごいと思う。

機械もないし電気もない、人権意識も全然ない。今から2000年前の野蛮な時代、かのように思えて、ごく一部でだけはものすごーーく高度なことをやってた。しかも、国家の体制がしっかりしてないだけに、ものすごーーく自由。

司馬遼太郎は、司馬遷(項羽の死後70年ぐらいしてから『史記』を書いた人ね)は20世紀に突然やってきても生きていけるぐらい平明な目線の人だ、中国はなぜか後漢よりあとは文明としては後退する、というようなことを書いていて、ほほう、と。文明って、必ずしも一律に進歩していくものではないんだなあ。

ただ、そんな高度で自由なのは、一部の人だけ。平凡な人は農民か兵士かになって、こきつかわれるだけ。そんな人のほうが大多数。ましてや女性は、人間とは思われてない。今みたいに、同じ職場で男女がほぼ対等に(?建前はね)働くなんて、考えられない。別の生き物なんじゃないかってぐらい、物語に登場しない。大多数の女性は農民の嫁となるか、兵士にならないかわりに性的に搾取されるか。

ごくごく稀に高貴な人の寵姫になる(虞美人)。または、ごくごく稀に高貴な人の妻になって、権力を握って悪女になる(呂妃)。女性が歴史に登場するのは、そのどっちかしかないよねえ。(額田王とか紫式部みたいに文才で名を残す女性は、この時代の中国にはいたのかなあ??)。

今の考え方からすると、あまりにも女性差別だけど…。でも、当時の女性からしたら、虞美人のような生き方は憧れだろうなあ。歴史に名が残るし、一夫多妻が当たり前の時代に項羽は最後は虞美人しかそばに置いていなかったし。ただただ美貌と人柄だけで大切にされる。司馬遼太郎版だと、項羽は愛馬と虞美人を同じように愛したと。ほんと、今で言うと最愛のペットって感じなんだけど、当時の女性としては最上級の生き方でしょう。そこまで愛されなかった呂は、権力をふるって歴史に名を残した、愛されて妬まれた戚夫人は……、というわけですか…。

そのどっちにもなれない人はどうすればいいのかな? もしくは、そのどっちもイヤな人はどうすればいいのかな? 女性が人間と思われてない、男に選ばれて寵愛されるか、選ばれてそのあと悪女になるか、そういう体制自体がイヤで、自分がそこに組み込まれていることを忘れたい人は? 

おお、そうか、そのために、現代には腐女子になるって選択肢があるんだ!(唐突に) 

だって、女性が人間じゃないだけに、男同士の友情はものすごい熱いんだもん。あとから気付いたけど、冒頭にあげた人たちって、みんな劉邦ラブじゃん。張良と項伯の立場を超えた友情とかさあ。この人たちの「義理」とか「任侠」って、ロマンチックラブイデオロギーで男女に求められるぐらいの熱さなのよ。男男で互いを思い合っているのよ。いやぁ、当時も絶対、○○さんと××さんのカップリングがどうの、とか言いだす女子がいたに違いない(いないって)。自分はかやの外で、搾取のない男同士の友情に憧れるの。張良×項伯、萌え~とか? え? 逆ですか? よくわかんないんですが、でも絶対にあるよね、同人誌。こわくて検索してないけど(笑)。


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近況いろいろ(主にスカステ感想文) [ヅカ的近況]

★やっと雪組大劇場千秋楽の映像を見ました

ハマコが袴で階段を降りてきて驚く。ありえへん! ユミコが階段を降りてきてさらに驚く。ありえへん、絶対ありえへん! 現実のこととは思えない。現場にいなくて、映像だからなおさらそう思う。これは一体なんなんだろう。。。

いつもは饒舌なオネエ水先輩が、泣き笑いの顔になっていることによって、ああ、現実なんだな、と実感させられるのがまたなんとも皮肉だ。

★虞美人の稽古場風景

項梁おじさんが桃娘に迫るシーンは無いっぽい…ちっ。まとびさんがだいもんに「かたきをとろうと思ってるのか」みたいに言って怒ってたから、そのシーンに振りかえなんだな…ちっ。→(3/13訂正 見直したら、みつるでした。しかも、観て来た方によると、迫ってたらしいです。項梁おじさんのエロ場面は無しということで…そりゃそうか…)

★虞美人の稽古場レポート

アキラの役は中国史上もっとも優秀な民政家なのに、なんでオラオラ系のアキラなんだろう? と不思議だったんだけど、今回のバージョンでは単に3人口で劉邦の楽しい仲間たちみたいな扱い、っぽい。なるほど。

★東宝エリザの配役

石丸幹二のトートは見てみたいなあ。杜けあきのゾフィーも。それ以外のキャストは……もにょもにょ。

★宙組さん

「シャングリラ」、やすっちょくて楽しそうだなあ。「ジュシャント」も、みほけいこ様とか、じんじんとか、ほうじゅいちとか、つきえじゅまちゃんとか、観たいなあ。ムラ遠征時期にかぶってるやん。虞美人がつまらなかったら「ジュシャント」一回見ちゃおっかな。

★いまさらですがスカステで見たものなど

「追憶のバルセロナ」新公映像を見て、おにいちゃん(いずるんが猫に対して使う一人称)の上手さにはまる。めっちゃ上手いやん! 男役、めっちゃかっこいいやん! あー、もっと背があれば、路線にのったんだろうか。私がもっとはやくにヅカにはまってたら、ファンになったんだろうか。そりゃ、男役時代も知ってたけど、新公2番手ぐらいって、演技力のほどは組ファンじゃなきゃわかんないよねえ。なんか、あとから映像で知るって、不思議な感じ。

「カラマゾフの兄弟」の配役は神。「神なんていない」「いますよ、兄さん」みたいな会話をしてる、君たちのキャスティング自体が、神の差配だから!

高汐巴のディナーショー。陽水を歌ってたけど、あの不思議な声にピッタリだ。カバーアルバムを出せばいい。

博多座ミーマイ。きりやんはやっぱりデキる人。ビルとはいまいち合わないような。そのかのジョン卿が情けなさすぎて、かわいい! こんなジョン卿もありなんだ。マギーのパーチェスターがオーバーリアクションで、面白い! こんなパーチェスターもありなんだ。まさおのジャッキーが、自分が見た数少ないジャッキーの中で、最高。このあからさまな野心こそ、真のジャッキー。

「サウダージ」と「アパルトマンシネマ」も見た。稲葉太地は群像劇というか、いろんな人が一か所に集まってわやわやしてて、っていうのがやりたいんだね。そして、その中身は別になんにもないんだね。90年代ぐらいのテレビドラマを彷彿とさせる。具体的にどれって言えないんだけど。上手くやれば、「空気感」っていうんですか? いい雰囲気になる。んだけど、上手くやらないと「だから何?」になっちゃうよ。。。だって私、アパマン見てるのに、どんな話か全く思い出せず、初見のつもりで見てたんだもんw  曲は好みのが多かったから「カルネヴァーレ」には期待しておこう。

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虞美人の予習 とりあえずのまとめ あらすじ編 [観劇メモ]

わ〜、虞美人の初日がもう明日だよ! 

http://www.geocities.co.jp/Playtown-King/2816/aa/aa_sokan.html
これすごい! 項羽がジャイアンで、劉邦がのび太なの! 見て見て!

とりあえず自分的『項羽と劉邦』あらすじメモ。あとで追記します。

紀元前200年ぐらい(ちょー大雑把)。秦の始皇帝が中国全土を統一する。

始皇帝が横暴すぎて、民衆は怒り、反乱が多発。

滅ぼされた国の末裔たちも、反乱を起こそうとする。

楚の国の軍人の末裔、項梁(ふみかちゃん)とそのおい項羽(まとびさん)が、軍勢を集める。楚の王様の末裔を探し出して懐王としてまつりあげる(王子)。

楚軍の中に、沛の町の遊び人(一応下級役人)だった劉邦(壮さん)もいる。

みんなで秦をやっつける。

懐王が「先に関中(秦の領地)をおとしたほうがそこの王になっていーよ」と言ったら、結果的に劉邦が先に着いちゃった。

項羽激怒。俺は秦の主力軍とたたかってたのに、劉邦ずるい! ぶっ殺す!

劉邦の部下で美貌の最強策士張良(まっつ)が、項羽のおじの一人である項伯(アーサー)と仲良しだったので、仲介を頼む。

「先に着いて、項羽様に差し上げる予定だったんですう」ということにして、仲直りの会を開くが、項羽の軍師である、くえないじいさん范増(くみちょう)は、劉邦を生かしておくといずれ項羽が倒されると見抜いて、項荘(しゅん様)を使って剣舞のふりをして劉邦を殺そうとする。が、劉邦の弟分樊噲(らいらい)が頑張って阻止して、失敗。これが「鴻門の会」。

劉邦はとりあえず許されるが、遠い「漢」に左遷される。(漢が地図で左のほうにあるから、ランクダウンして遠くに飛ばされることを「左遷」という。語源! しかもこの地名「漢」がその後の中国全土の代名詞みたいになっちゃうんだから、すごい)

劉邦側に最強武将韓信(みわっち)が加わる。項羽に使ってもらえなくてすねてたので、劉邦のところで拾ってもらえてラッキー。

項羽軍の大半が遠くにいるときに、劉邦軍が項羽軍の本拠地を占拠。浮かれて油断してたら、引き返してきた項羽軍にさんざんにやられる。ほうほうのていで逃げ出す。

けど、韓信のいろいろすごい技(背水の陣の語源とか)で次々勝利。(はしょりすぎ…)

劉邦側は、范増に謀反の疑いありと項羽に思わせて、項羽は范増を疎ましく思う。范増去る。

范増がいないから戦略がたてられない等々で、項羽軍はどんどん弱ってくる。

和睦する。と見せかけて、不意打ちで劉邦が圧勝か。

韓信が助けてくんないから負けそう、韓信に領土いっぱいあげることにすると韓信来てくれる。

ダメ押しで、楚の国の歌を兵士に歌わせる。項羽は、楚の兵士はみんな降伏したかと嘆く。(これが四面楚歌)

死を覚悟した項羽が、虞美人(あやね)がかわいそうだなあ、とうたい、虞美人は自害。これが「覇王別記」という京劇の題材。

たった28騎で戦う項羽。旧知の男 呂馬童(とみぃ)が敵側にいるのを見つけて、俺の首に賞金かかってんだろ、やるよ、と自分の首を切り落とす。その後、死体は切り刻まれた。


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劉邦=トゥスン!? [観劇メモ]

司馬遼太郎『項羽と劉邦』も、ちゃくちゃくと読んでおりますが、なんせ長い。My初日までには読み終わるかな。

歴史的背景が逐一解説してあって、小説というより解説書のような趣もあり、ためになります。

たとえば、劉邦が呂妃を娶るのは、呂妃の父親が劉邦の人相を気に入ったからなのですが、それって現代人からすると「はぁ!?」って感じじゃないですか。すごいメンクイ? それとも、占い師? でもそれで娘をあげちゃうとはねー。でも、司馬遼太郎によると、当時、人相見というのは科学者と同じだったのだそうです。天気を予想するようなもので、占いと科学の境目がない時代なんですね。そう聞くと、なるほど、と。

ほかにも、項羽側の楚という国は、今でいうとほとんどタイで、劉邦たちと違って、民族的に背が低く(項羽は背が高いけど)、色黒で、刺青をしていて、性格は激しやすく、熱血らしい。後先考えずに戦ってしまうらしい。戦う前に、歌を歌って盛り上がったりしちゃうらしい。項羽の戦い方は、項羽個人によるものだけではなく、民族的なものなのだそうです。しかも、その民族的特徴は、『魏志倭人伝』に書かれた倭(今の日本)の人とそっくりなんですって。項羽と我々は祖先が同じなのかもしれないわけです。へー×20。

『項羽と劉邦』と言いつつも、どの登場人物にも筆をさいていて、あの時代に生きた人間たちの様々なドラマって感じで、あー、つまり群像劇ですか、人物像の描き方がほんと、上手いなあと思います。一人一人を紹介できたらいいなあ。

ちなみに項梁おじさんは、典雅で(項羽と違って)、抜け目なくて(項羽と違って)、妻はいなくていろんな街に女がいる、ちょっと影のある男…うわー、なんだそりゃー、かっこいいぞー。でも最期は油断してあっさり死んじゃうんだよね。

あと、つくづく思うのが、劉邦もまた、項羽とは全然違う意味で、カリスマ。自分は何もしないのに、みんなが集まってくる。顔がいいってのもあるんでしょうが、みんながなんとなく楽しい気分になる。劉邦は、誰かに何か言われたら素直に「そうかー」と思うし、素直に「項羽怖いよー」と思ってる。それが、優秀な人材に「私が何とかせねば」とか「私の才能を生かしてくれるのはこの人しかいない」と思わせて、どんどん軍が大きくなる。自分は軍事の才能ないのに。

つまり、劉邦って、愛され上手? それってまるで、トゥスンじゃね!?? ま、劉邦は女好きのおじさんで、トゥスンはかわいい弟キャラだけどね。でも方向性が似てると思うの。壮さんにあうと思うの。これまた、楽しみだー。

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彩海早矢 お茶会(2/28) [お茶会報告]

ショーの一場面の音楽にのせて、踊りながら登場! 客席をなめて流し眼するあかしに、会場は歓喜のルツボ!! 

きゃぁぁぁ、これよこれ、これこそ、私がタカラヅカのスターさんに求めているものよ!

なのに、壇上にあがると、緊張して声がふるえ、ボソボソ声でオタク男子みたいな、あかし。かわいい…。

これよこれ、このギャップこそ、私がお茶会に求めているものよ!

会場に集まった人の数の多いこと、多いこと。私がヅカにはまりはじめた頃の、2番手、3番手スターさんのお茶会人数ぐらい、いるんじゃないですか? 『王家に捧ぐ歌』ではじめてお茶会をしたときは50人ぐらいだったとのこと。いやー、あかしくん、本当にスターさんだよ。

愛されキャラなんだよね〜。お肌すべすべ。不思議な流し眼。踊るとカッコイイ。芝居すると暑苦しい。話すことはなぜか冬季オリンピックへのこだわり。愛用品プレゼントはりらっくまのハンガーやシナモンちゃんのぬいぐるみ。

「冬季オリンピックをドラゴンボール並みに語っていただけるとは思いませんでした」と突っ込む、司会者さんも面白い。貢献した会員さんとのツーショット撮影が衝立の向こうで行われるんだけど、そのときなぜかムーディであやしい音楽が流れるの。こういう遊びごころがまた、好みだなあ。

なぜ、辞めるのだ。辞めるの、やめてほしい、ほんと。でも、要所要所で眼に涙を浮かべるあかしくんを見ていると、辞めると決めたこの人を、ファンは支えているんだろうし、そうしなくちゃいけないんだろうな、と…。そう思うとこっちも泣けてきた。

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GARANTIDO(東京芸術劇場中ホール 2/27 13:00 [観劇メモ(ヅカ以外)]

日本人であることが支えである移民一世、自分はもうブラジル人だと思っている二世、日本なんて嫌いだけど家族の墓があるからここにいるという二世、徴兵逃れでブラジルにやってきた非国民、日本が戦争に負けたなんて信じたくない人…

いろんな人物がいて、どの人物にも感情移入できない。私はこんな大変な事態を経験したことないから。

でも、それぞれの言い分はわかる。そうか、そうだよねって思える。演じている人が上手いからかな? それぞれの想いに苦しくなる。

あー、こういう中身の濃いものを月に1〜2本観れたら、タカラヅカ観なくてもいいかも。とまで一瞬思ってしまった。

けど、一緒に観ていた緑豆は「なんか、おしつけがましいよねー」「きれいな人が出てて、キラキラしてないとなあ」と言っていたので、そういう受け取り方もあるのか。

私はブラジル移民についてちょっとだけ読んだことがあるので、おしつけがましいとはあまり思わなかった。なるほどなるほど、と思ってばかりだった。特に、女の子の扱い。紅一点の樹里ぴょん(樹里咲穂)が演じる役の生い立ちを聞いて、あーー、公的なものには書かれないけど、当時、こんな状況の女性はやっぱりこういう目に遭うんだよなあ、とズキズキした。このキャラを入れたことは大事だ。

現代の劇団再生のストーリーと、ブラジル移民の劇中劇が交互に登場する。亡くなった偉大な演出家にみんなこだわりがあって、新しいリーダーを受け入れられない、ということが、日本という国への想いと重なっている。日本は我々を棄てたけど、ブラジルのここで、生きる道を探さなくちゃいけない。気持ちはバラバラだったけど、芝居を作るという作業で/船を作るという作業で、その瞬間、仲間になる。…そういう話だったようだ。

けど、劇中劇という構造を持たせたことの一番の意義は(わたし的には)、劇中劇が実話であり、劇中劇の作者が、その実話の関係者(しかも悪い人のほう)の子孫だったということ。なぜか、それが明かされる場面で涙涙…。プログラムによると、本当の本当に実話だそうです。そこでまた泣く(笑)。

本当にあったことなのに、あまり知られていなくて、特殊に思える。だから、共感を得るハードルが高くなる。なかなか難しいとは思うけど、私はとても面白かったです。セリフから歌になるタイミングとかも自然で、重い話なのにミュージカルらしかった。いや、重いテーマをミュージカルにしたことで、より感情に訴えるんじゃないかな。(まあ、それが「おしつけがましい」のかもしれないけど)

背後の映像がちょっと変だった。劇団の場面での会話が早すぎて、笑うべきところで笑いがとれていなかった。主要キャラ以外のキャラが立っていなかった。最後のオチはちょっとやりすぎかな?…気になったのはそんなところ。

曲もけっこうよかったな。ジャポネスガランチードって歌うアップテンポの曲が好きだったんだけど、一回しか出てこなくて残念。

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